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精油とハーブのプロフィール事典《マタタビ Silver vine》
![]() 英名:Silver vine ![]() マタタビは、日本原産のマタタビ科の落葉蔓性木本で、別名「夏梅」(ナツウメ)ともいいます。マタタビの名前はアイヌ語の「マタタムブ」(マタは冬、タムブは亀の甲の意、果実の外観から)に由来するとされています。英名は「シルバーバイン」、猫が喜ぶことから「キャットパウダー」の名前もあります。山地に自生し、他の植物にからみついて成長します。6月〜7月に梅によく似た白い花を咲かせ、開花時期には葉の表が白色になります。2〜3cmほどの緑色の果実は熟すと黄色になり、マタタビ酒や漬物などに利用されてきました。その他にも「猫にマタタビ」の言葉のように猫に与えると、その芳香によって(個体差にもよりますが)リラックスして陶酔状態となり、ストレス解消や猫が喜ぶことから猫用のおもちゃにも使われています。猫が反応するのはマタタビに含まれる「マタタビラクトン」、「アクチニジン」、「β-フェニルエチルアルコール」の成分だと言われています。2021年に岩手大学と名古屋大学、英国リバプール大学、京都大学の共同研究で猫のマタタビ反応は蚊の忌避成分ネペタラクトールを体に擦りつけるためであることが報告されました。マタタビの果実には花の子房部に「マタタビノアブラムシ」や「マタタビミバエ」が産卵し、虫こぶ状の果実となるものがあります。これを「虫癭果」(ちゅうえいか)と呼び、正常な果実に比べて薬効が高いため古くから生薬として用いられてきました。生薬名を「木天蓼(子)」(もくてんりょう、もくてんりょうし)と言い、虫こぶを熱湯につけてから天日で乾燥させます。粉末にしたものは漢方薬として強壮、疲労回復、鎮痛などの効能が知られています。
ハーブの使用部位:果実(虫癭果)
◆マタタビ酒に
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