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精油とハーブのプロフィール事典《ムラサキ(紫根)》
![]() 英名:‐ ムラサキは、日本、中国原産のムラサキ科の多年草です。草丈は60cmほどで初夏から夏にかけて白い小さな花を咲かせます。有用部は「紫根」と呼ばれる赤紫色の太い根で、抗炎症、皮膚再生、血行促進の作用のある生薬として日本薬局方に収載されています。漢方軟膏の「紫雲膏」(しうんこう)に配合され、紫根エキスは火傷などに利用されてきました。万葉集や源氏物語にも記述された植物で古代中国の本草書「神農本草経」には「紫草」として収載されています。根には「シコニン」という色素が含まれ紫色の染料としても使われてきました。紫根で染めると絹は濃紫色に、綿や麻は淡紫色に染まります。古来より紫が高貴な色とされてきたのは聖徳太子が制定した冠位の中で紫が最高位であったことに由来しています。現代のような医療制度のなかった江戸時代には病人が紫根で染めた絹の鉢巻きを頭に巻いて病の平癒を祈りました。ムラサキは栽培が難しく、野生種のニホンムラサキは近年特に減少しているため環境省によって絶滅危惧IB類に指定されています。現在流通しているもののなかで漢方薬の原料となるものは「硬紫根」ですが、染料用は「軟紫根」と呼ばれる西洋ムラサキ(L. officinale)である事が多いため、外用には品質が管理されている「硬紫根」を選びます。薬用の紫根は内服可能ですが、紫根の用途は外用が主でティーとして飲まれることはあまりありません。外用にはエタノールやグリセリンベースのチンキもしくは浸出油を作り(紫根2gに対して基材50ml目安)、手作り化粧品に適宜加えます。その他にも煎じ液をローションやパッティングに利用出来ます。紫根の抽出物には美肌やシミが薄くなるなどの効果が期待できます。 《ムラサキ(紫根)》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根 ハーブの成分:シコニン、アセチルシコニン、イソブチルシコニン 一般的なハーブに期待される作用:(外用)抗炎症、創傷治癒促進、殺菌 ハーブの匂い:ゴボウを想わせる独特の土っぽさ 《ムラサキ(紫根)》ドライハーブの使い方 ◆スキンケアに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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