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精油とハーブのプロフィール事典《マンゴー Mango》
英名:Mango マンゴーは、果物の「マンゴー」がとれるウルシ科マンゴー属の常緑高木です。別名を「菴羅」(あんま)、「菴摩羅」(あんまら)とも呼ばれ、釈迦が一夜を明かした木として「仏教五木」の一つに数えられています。属名の「Mangifera」は 「マンゴー」と 「運ぶ」を意味する言葉に由来しています。原産地のインドでは四千年前から栽培され、樹皮は黄色の染料に、樹液は接着剤や乳化剤に、種子の煎じ液は駆虫剤や下剤に利用されてきました。樹高の大きいものは30mにも達し、葉は枝から長く垂れ下がるようにして付きます。地域によっても異なりますが、4月〜5月にかけて小さな束状のピンク色の花を多数咲かせ、果実は8月〜9月に収穫されます。果実にはβカロテン、ビタミンA・C、葉酸、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれ、生食される他にデザートやジュースなどに加工されています。完熟した果実は甘くて美味ですがウルシ科のため、ウルシアレルギーのある人は食べたり、果汁が皮膚につくとかぶれることがあります。マンゴーの種子からは「マンゴーバター」と呼ばれる植物脂が抽出されます。マンゴーバターは食用としてチョコレートなどの材料にもなりますが、スキンケアにも利用されています。精製、脱臭されたマンゴーバターは淡黄色でほのかな甘い香りがあり、常温ではバターのように固まっています。融点は約25〜38度で肌馴染みがよく、含まれるマンギフェリンには抗酸化と抗炎症の作用があり、皮膚を柔らかくして紫外線による炎症を予防します。マンゴーバターの状態では肌に塗りにくいため、湯せんして溶かし、キャリアオイルを加えてボディーバター、クリーム、オイル状にして利用します。マンゴーバターにはシアバターと同量程度の脂肪酸が含まれていますがマンゴーバターの方がオレイン酸の量が多く、シアバターに比べて体温で溶けやすいのが特徴です。シアバターに比べて保存期間は短いため、冷暗所(約25度以下)に保存して約半年を目安に使い切ります。 《マンゴーバター》基材のプロフィール アロマセラピー基材としてのマンゴーバターは練り香、クリーム、リップ、ヘアケア、クレンジング剤などの材料に使います。 基材の成分:ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、アラキジン酸、ビタミンA・E・C 一般的な基材に期待される作用:保湿、皮膚軟化 匂い:ほのかに甘いナッツ様の香り 《マンゴーバター》基材の使い方 ◆手作りリップクリームに
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