英名:Belladonna
学名:Atropa belladonna(アトロパ・ベラドンナ)
和名:オオカミナスビ(狼茄子)
科名:ナス科
種類:多年草
草丈:約1〜1.5m
原産地:ヨーロッパ南西部、北アフリカ、西アジア
ベラドンナ植物画:Wikipedia
ベラドンナは、ヨーロッパ南西部、北アフリカ、西アジアを原産とするナス科の多年草です。和名は「オオカミナスビ」や「オオハシリドコロ」、「セイヨウハシリドコロ」とも呼ばれています。ベラドンナの名前はイタリア語の「美しい女性」 (Bella donna) を意味し、これはイタリアのルネサンスの時代にこの植物エキスを点眼すると瞳孔が開いて潤んだようになり、女性たちの間で一種の化粧法(散瞳剤)として利用されたことに由来しています。(注:この方法は危険なので絶対に行わないでください)ベラドンナは植物全体に毒性があり、特に根に多く含まれています。草丈は1.5mほどに成長し、夏に暗紫色の釣り鐘形の花を咲かせます。葉には油分が浮いており、触れるとかぶれることがあります。ブルーベリーに似た黒い実は間違って食べると食中毒を起こします。毒性成分はトロパンアルカロイドのヒヨスチアミン、アトロピン、その他ノルヒヨスチアミン、スコポラミンなどでこれらの成分は副交感神経を麻痺させ、摂取すると嘔吐、散瞳、神経の異常興奮を起こして死に至る場合があります。ヒトだけではなく犬や猫も中毒を起こします。毒性植物ですが生薬としても利用され「ベラドンナ根」(ベラドンナコン)は日本薬局方に収載され、葉も「ベラドンナ葉」(ベラドンナヨウ)として利用されてきました。ベラドンナのエキスは製薬材料として鎮痛、鎮痙、散瞳などの作用がありますが一般には毒草になるため、自己判断での利用は絶対に避けるべきハーブの一つです。国内でのドライハーブの流通はありません。
《ベラドンナ》ドライハーブのプロフィール
日本でのドライハーブに関する一般の流通はありません。
ハーブの使用部位:根
ハーブの成分:アトロピン、ヒヨスチン、ヒヨスチアミン
一般的なハーブに期待される作用:(※鎮痛、鎮痙、散瞳など、一般には毒草であるため、摂取しないでください)
ハーブの味:苦味
禁忌:毒草のため、一般利用は避けます。

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