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精油とハーブのプロフィール事典《ヤナギラン Fire weed》
![]() 英名:Fire weed ![]() ヤナギランは、日本原産のアカバナ科の落葉性多年草です。ヨーロッパ、アジア、北アメリカなどの北半球に分布し、国内では本州、中部以北に見られます。夏の高原の花として知られ「ヤナギソウ」もしくは属名から「エピロビウム」とも呼ばれています。英名の「ファイアーウィード」は、この植物が山火事の後にしばしば群生することに因んでいます。ヤナギランの名前はこの植物の細長い葉が「柳」に赤紫色の花が「蘭」によく似ていることに由来していますが「柳」や「蘭」の種類ではありません。草丈は1.5mほどに成長し、夏に咲く花は横を向いて開きます。花後になる細長い鞘のなかには白い綿毛の付いた種子がたくさん見られ、鞘がはじけると種子は風で飛ばされます。ヤナギランの有用部は地上部(葉、花、茎)でヨーロッパでは前立腺肥大、失禁、夜尿などの泌尿器系の不調に利用されてきました。ティーはフレッシュの地上部を収穫し、2〜3日間ガラス瓶に入れて発酵、乾燥したものを飲用します。発酵によってフローラルとフルーティの風味が増し、紅茶のような渋味のある味になります。ヤナギランのティーを発酵させたのはロシア人で、ロシアでは「イワンチャイ」や「コポリエティー」と呼ばれ、リラックスのお茶として親しまれてきました。かつては金よりも価値があるお茶とされたこともあったそうです。ヤナギランにはエラグタンニンの一種「エノテインB」という成分が豊富に含まれています。エノテインBには抗酸化、抗炎症、抗菌作用があり、人の腸内で発酵すると抗老化物質の「ウロリチン」に変化し、アンチエイジングが期待できます。全草から抽出するヤナギランエキスには抗炎症、収れん、抗酸化作用があり、荒れた肌やニキビ肌のための化粧品原料に利用されています。
ハーブの使用部位:地上部 ハーブの成分:エノテインB、ビタミンC ハーブティーの抽出時間:3〜5分 ハーブティーの味:さっぱりとした渋みとやや苦味 ※ティーの摂取目安は朝と晩に1杯ずつです。
◆泌尿器系の不調に
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