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精油とハーブのプロフィール事典《エゴマ(荏胡麻)Korean perilla》
![]() 英名:Korean perilla ![]() エゴマは、東南アジア原産のシソ科の一年草で、ゴマではなく赤紫蘇や青紫蘇の仲間です。エゴマの名前の「荏」は油を得るの意味で「胡麻」は種子がゴマに似ていることに由来しています。地方名では「ジュウネン」(食べると10年長生きするの意)、「アブラエ」等とも呼ばれています。非常に古い歴史のある植物で、日本では縄文時代から食用されてきました。エゴマ油も平安時代から搾油され、菜種油が一般的になるまでは生活全般に利用されてきました。草丈は高さは1mほどに成長し、直立した四角い茎には長い毛が生えています。葉はシソよりも大きく、やや厚めです。9月から10月にかけて唇形の白い花を多数咲かせます。食用となる葉は5月〜10月に収穫し、9月〜10月に黒褐色の種子が取れます。種子はシソの種子よりもやや大きく、油分が30〜40%ほど含まれています。木曽では古くから種子を砕いて味噌に入れるなどして利用されています。種子からとれる油は「エゴマ油」、「荏油」(じんゆ)、「荏の油」(えのあぶら、えのゆ)、「ペリーラオイル」と呼ばれ、食用油として使われてきました。エゴマ油には必須脂肪酸のα-リノレン酸が多く含まれ、血流改善やアレルギーの予防、脳活性などに良いとされています。葉はビタミンA・B1・B2・C、β-カロテン、カルシウム、鉄などが豊富に含まれ、ぺリラケトンやエゴマケトンによる特有の香りがあります。韓国料理では生葉で肉を包んだり、漬物にして食べられてきました。日本でも近年の韓国料理ブームとともにエゴマの葉や油が一般に食用されるようになりました。エゴマ油は酸化しやすく、加熱に弱いため、ドレッシングや和える料理などに向いています。シソ油として市販されているものの多くはエゴマ油で、シソ油と組成はほぼ同じです。なお、野生種にレモン様の香りの「レモンエゴマ」(P. frutescens var. citriodora)がありますが、香りが強いため食用はされていません。
ハーブの使用部位:葉、種子(種子油)
◆料理に
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