英名:Spruce Black
学名:Picea mariana(ピケア・マリアナ)
和名:クロトウヒ(黒唐檜)
科名:マツ科
種類:常緑針葉樹
樹高:約15m
原産地:アメリカ北部、アラスカ、カナダ
精油の抽出部位:針葉(棘=ニードル)
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:スッキリしたパイン(松)系の香り
香りのノート:ミドル
ブレンドファクター:4
精油の成分例:
【エステル】酢酸ボルニル(26%)
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン(16%)
【モノテルペン炭化水素】δ-3-カレン(5%)
【モノテルペン炭化水素】ミルセン(3%)
【モノテルペン炭化水素】リモネン(3%)
【モノテルペン炭化水素】β-ピネン(2%)
【モノテルペン炭化水素】トリシクレン(2%)
【オキサイド】1,8-シネオール(1.5%)
【モノテルペン炭化水素】テルピノレン(1%)
【セスキテルペン炭化水素】δ-カジネン(1%)
スプリュース・ブラック植物画:Wikipedia
ブラック・スプリュース(ブラック・スプルース)はカナダ全土に植生するマツ科の常緑針葉樹です。トウヒに似たモミ属も「スプリュース」と総称される事があります。学名のPiceaは「タールのような、黒褐色の」の意で、この樹木の松脂の様子に由来しています。寒冷な土地を好み、赤味がかった樹皮、青緑色の短い針葉を持ち、紫色の実をつけます。木の成長はゆっくりで1年目は5〜10cmほど、成長すると樹高は5〜15mになります。1本の木で7000リットルの酸素を日々供給し、地球環境に大きく貢献しています。古代ゲルマン人は「命と母の木」として敬い、女性性を祀りました。この木は人間から病を引き受けてくれる守護の木とも言われています。欧米ではこの樹木がクリスマスツリーとして飾られることから欧米の人たちにとってクリスマスを連想させる香りの一つです。針葉部(時に小枝も含む)から水蒸気蒸留で抽出されるブラックスプルース精油はフレッシュなバルサムの香りで五感を刺激し、気分を活性させます。長い冬の時期に低迷しがちな感情を取り除いてバランスを取り戻すのに役立ちます。身体面では季節的なアレルギーや呼吸器系の不調、筋肉痛などに利用されています。
★ブラック・スプルース(クロトウヒ)とスプルース(カナダツガ)★
ブラック・スプルース(学名:Picea mariana)とスプルース(学名:Tsuga canadensis)は同じマツ科の針葉樹で精油の香りも非常に良く似ています。ブラックスプルースはマツ科トウヒ属、スプルースはマツ科ツガ属になります。スプルース(カナダツガ)精油は国内では流通が少なく、アロマセラピーで「スプルース」と言えばたいていはこの「ブラックスプルース」を指します。精油の香りはフレッシュなバルサム調です。
《スプリュース・ブラック精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:抗菌、去痰、強壮、鎮咳、発汗、利尿、収れん、鎮静
心への作用:不安、ストレス、緊張、疲労を感じる心に。鎮静させる力がありながらも気持ちを高揚させる香りです。
ヒーリングの作用:場の浄化を行いエネルギーを清浄にします。天から降りる光が頭上から身体を通り抜けて地中へと流れてゆくイメージワークを行う際に。各チャクラ同志を柔らかく結び付けてゆくのにも役立ちます。自分に対する汚れや恥辱感を感じる時にも。
キーワード:浄化、融合
相性の良い精油:柑橘系、樹木系、樹脂系、ハーブ系と相性が良い。軽く爽やかなウッディ調で何にでも合わせやすい香りです。
禁忌:肌使用は皮膚刺激の可能性があるため注意します。
《スプリュース・ブラック精油》を使ったホームケアの方法
◆風邪、インフルエンザの予防・予後に
吸引法を行うか、キャリアオイルに希釈して首筋や耳下腺リンパを軽く刺激します。
◆気管支炎、咳に
芳香浴もしくは吸引法を行います。
◆冬期の気分の停滞に
芳香浴やエアフレッシュナーを用います。
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