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精油とハーブのプロフィール事典《アグリモニー Common agrimony》
英名:Common agrimony アグリモニーは、ヨーロッパ中部〜南部、アフリカ北部、アジア北部を原産とするバラ科の多年草です。和名をセイヨウキンミズヒキと言い、この植物をタデ科の「ミズヒキ」になぞらえて黄色の花穂を「金色の水引」(※水引は祝儀袋に使われる飾り)に見立てたことに由来しています。属名の草丈は40〜1mほどに成長し、7〜10月にかけて茎の上部に黄色の小さな花を咲かせます。花後になる果実には鉤状の棘があり、動物の毛にくっついて運ばれます。日本の山野に自生する在来種の「キンミズヒキ」(学名:Agrimonia pilosa)は近縁種です。有用部は地上部で全草に甘い香りがあり、ポプリやサシェなどにも利用されてきました。ヨーロッパでは民間療法として長い歴史のあるメディカルハーブで古代エジプトの医学書「エーベルス・パピルス」には眼病の治療に用いられたことが記されています。古代ギリシャ、古代ローマの時代から下痢、疝痛、鼓腸、消化不良、風邪、発熱、膀胱炎、おねしょなどの民間薬として万能的に使われ、穏やかな収れん作用があるため、火傷、皮膚の炎症、腫れなどには浸出液が塗布剤として利用されてきました。血液を凝固させるビタミンKを多く含み、出血や傷などの手当にも使われてきました。魔術的なハーブとしても知られ、イギリスの古くからの言い伝えではアグリモニーの小枝を頭の下に敷くと、それを取り去るまで眠り続けると言われてきました。ティーは杏のようなフルーティで甘い香りがし、飲み口はウーロン茶に似た渋味があります。軽い苦味があるのでハチミツを加えると飲みやすくなります。フレッシュの葉もティーに利用出来ます。風邪気味の時や喉が痛い時には濃い目の浸出液をうがいに用います。アグリモニーの植物はエドワード・バッチ博士が提唱した「バッチフラワーレメディ」のシリーズのひとつとしてもよく知られています。アグリモニーのエッセンスは表面は快活にふるまっていても内面には苦悩を抱える傾向にある人をサポートするために使われています。 《アグリモニー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:地上部 ハーブの成分:タンニン、フラボノイド、シリカ、精油、苦味成分、ミネラル、ビタミンB・K 一般的なハーブに期待される作用:収斂、利尿、止血、胆汁分泌促進、治癒、消化促進、強壮 ハーブティーブレンド:ジャーマンカモミール、エルダーフラワー、ローズ、オレンジピール、ペパーミント ハーブティーの浸出時間:5分 ハーブティーの味:フルーティーで甘い香り、ウーロン茶のような渋味と軽い苦味 《アグリモニー》ドライハーブの使い方 ◆喉の痛み、口内炎に
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