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精油とハーブのプロフィール事典《スローベリー Sloeberry》
![]() 英名:Sloeberry、Blackthorn スローベリーは、ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ原産の「スピノサスモモ」と呼ばれるバラ科スモモ属の低木(または小高木)からとれる果実です。スピノサスモモは英名で「ブラックソーン」と呼ばれ、種小名の「spinosa」はラテン語で「トゲ状の」を意味し、ブラックソーンも黒い樹皮と棘 (thorn) に由来しています。古来より魔術と関わりがあるとされ、魔女の杖はこの木で作られると言われ、ヴァルプルギスの夜にはスピノサスモモの枝をジュニパーやルーとともに焚いて悪霊を追い払いました。アイルランドでは材は伝統的に棍棒として使われ、ぞのほかにも、材はゆっくりと長く燃焼し、煙が少ないため薪としても重宝されてきました。樹皮は暗褐色で枝には小さな棘があります。鋸歯状の葉をつけ、3月から4月にかけて桜に似た白い花を多数咲かせます。花は早い春の訪れを告げるとともに甘い香りを放って蜂や蝶などの蜜源となります。夏の終わりに直径1〜1.5cmほどの果実をつけます。生の果実には酸味と渋み、苦みがあり、生食には向いていません。果実は「スロー・ジン」というグレーンスピリッツやジンにスローベリーを漬け込んで作る英国のリキュールの材料になります。スロー・ジンは美しい赤色で甘酸っぱい味がします。スモモを小さくしたような果実はジャムやシロップ、酢漬けなどにも利用されています。ジャムやシロップには爽やかな甘酸っぱさがあり、最後にベリーの渋みが感じられます。スローベリーは商業的な栽培はされていないため、国内での生やドライの流通はほとんどありません。 ハーブの使用部位:果実 ハーブの成分:食物繊維、ビタミンC・E、アントシアニン、マグネシウム、フラボノイド 一般的なハーブに期待される作用:収れん、抗炎症、利尿 果実の味:酸味と苦み、渋み
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