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精油とハーブのプロフィール事典《ゲンチアナ Gentiana》
英名:Gentiana ゲンチアナは、ヨーロッパ中南部の山岳地帯を原産とするリンドウ科の多年草です。ゲンチアナの名前はアドリア海沿岸地方にあった古代イリリア国の王「ゲンティウス」がこの植物の効能を発見したことに由来します。草丈は1m以上にもなる大型の植物で茎は直立し、葉は20〜30cmほどと大きく、7月〜8月頃にリンドウ科のなかでは珍しく濃黄色の花を咲かせます。有用部は茶褐色の太い根と根茎で、約30cmまで伸びるものもあります。花が咲いてからの8月〜9月頃に根を収穫し、自然発酵させてから乾燥させ、粉末にしたものが生薬として利用されています。発酵させると根は赤褐色になります。生薬名「ゲンチアナ、ゲンチアナ末」として日本薬局方に収載され、苦味健胃、食欲増進の作用があり、胃腸薬などに配合されています。ゲンチアナはヨーロッパでは古くから薬用植物として知られ、フランスではゲンチアナを含めた数種のハーブで「スーズ」という伝統的なリキュールが作られてきました。その他に、ゲンチアナは英国の医師エドワード・バッチ博士によるバッチフラワーシリーズの一つとして知られています。ゲンチアナのエッセンスはマイナス思考や落胆、落ち込みなどから抜け出して楽観や希望に向かわせる性質を持っています。 《ゲンチアナ》ドライハーブのプロフィール ゲンチアナは日本薬局方に収載されており、根および根茎は医薬品として使用されるものです。国内でのティーやチンキの流通はありません。 ハーブの成分:ゲンチオピクロシド、アマロゲンチン、ゲンチオピクリン 一般的なハーブに期待される作用:苦味健胃、消化促進
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