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精油とハーブのプロフィール事典《ソープワート Soapwort》
英名:Soapwort ソープワートは、西アジアからヨーロッパが原産のナデシコ科サポナリア属の多年草です。和名はシャボンソウですが、サボンソウ、サポナリアなどの名前でも呼ばれています。属名のサポナリアはラテン語で石鹸を意味する「sapo(サポー)」に由来し、実際に石鹸が普及するまでは石鹸代わりに利用されてきた植物です。草丈は50〜100cmほどに成長し、地下茎でよく繁殖します。直立した茎は多汁質で節があり、7月〜9月にかけて茎先にピンクや白色の可憐な花を咲かせます。花は観賞用としても植えられ、甘い芳香があり、蜜源植物として昆虫を引き寄せます。全草に界面活性作用のあるサポニン成分を含み、葉、茎、根を30分ほど煮出した煎剤は液体石鹸やマイルドなシャンプーとして利用されてきました。特に乾燥根は「サポナリア根」としてヨーロッパでは石鹸代わりに使われてきた歴史があります。ソープワートの煎剤は泡がきめ細かく、繊維を傷めずに生地を洗浄するので、かつては上質のウールなどの洗濯に用いられてきました。現在では家庭の利用よりも博物館などで展示されている古い時代の繊維類を洗うのに利用されています。ソープワートは石鹸としての利用の他に、薬用植物として皮膚疾患や傷の消毒などに利用されてきましたが、軽い毒性があるため内用、外用ともに避けた方が良いハーブの一つです。 《ソープワート》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:主に根 ※葉、茎 ハーブの成分:(根)サポブラニン、(葉・茎)サポナリン 一般的なハーブに期待される作用:(抗炎症、去痰、利尿、緩下など)※ただし、軽度の毒性があるため、内用、外用ともに本事典では推奨しません。 禁忌:根には毒性があるため誤飲を避けます。浸出液は目に入らないよう注意します。大量摂取は呼吸器および消化器の内膜を刺激するため避けます。魚毒性があるため浸出液や植物を池や水槽に流すのは避けます。 《ソープワート》ハーブの使い方 ◆ソープワートの泡立ち体験に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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