英名:Madder
学名:Rubia tinctorum(ルビア・チンクトルム)
和名:セイヨウアカネ(西洋茜)
科名:アカネ科
種類:つる性多年草
草丈:約60〜120cm
原産地:ヨーロッパ〜西アジア
マダー植物画:Wikipedia
マダーは、ヨーロッパから西アジアを原産とするアカネ科のつる性多年草です。和名を「セイヨウアカネ」と言い、日本の在来種の「アカネ」(学名:Rubia argyi)と同属です。属名のRubia はラテン語の「赤」を、種小名は「染める」を意味しています。アカネは「赤い根」から来ており、根が赤色の植物染料として使われてきました。染料としての歴史は古く、古代エジプトのファラオ王の墓からは、この染料で染めた服が発見されています。根を煮出した汁にはアリザリンが含まれ、染色した色は「茜色」と呼ばれています。かつての日本ではアカネ染料は在来種からとりましたが、現在ではセイヨウアカネからとれるものが大半です。在来種がやや黄色みを帯びた赤色になるのに対してマダー(セイヨウアカネ)は、鮮やかな赤色に染まります。近年では化学染料の流通によってアカネ染料は減少していますが化学染料に比べると天然染料は堅牢に染まります。マダー植物はつる性で他の植物に絡みながら60〜120cmに成長し、茎にはトゲがあります。葉は6枚で、7月〜9月に淡黄色の小さな花を咲かせ、秋に直径5mmほどの黒い果実をつけます。根は約60〜80cmに伸び、掘り起こして乾燥させたものが染料になります。赤い色素が含まれているため、根に触れると手が赤く染まります。マダーはヨーロッパでは染料以外にも薬用として使われ、古代ローマの医師、ディオスコリデスは著書「薬物誌」に黄疸、腰痛、麻痺、月経のトラブルなどに役立つとしました。民間療法では腎臓結石などに利用されてきました。
《マダー》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:根
ハーブの成分:アリザリン
注意:日本ではマダーは染料としてのみ利用されており、内用・外用はされません。かつては食用色素として利用されていましたが、肝臓障害や発がんの疑いから現在は利用されていません。
《マダー》ドライハーブの使い方
◆アカネ染めに
媒染剤各種を使ってアカネ染めを行います。※専門書籍、サイトなどをご確認ください。
アロマとハーブの資格を取得する
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。