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精油とハーブのプロフィール事典《サッサフラス Sassafras》
![]() 英名:Sassafras サッサフラス(ササフラス)は、北アメリカ東部原産のクスノキ科の落葉高木です。雌雄異株で木丈は30〜40mに成長し、木幅は20mにもなります。葉の長さは10〜15cmと大きく、木全体から刺激的な柑橘様の芳香がします。別名をゴールデンエルム、シナモンウッドとも呼ばれています。北アメリカの先住民たちはこの木の持つ薬効から神聖な木とみなし、現地の民間療法では樹皮や根皮が「スプリングデトックス」(春の血液浄化剤)として利用されてきました。若い木の樹皮は滑らかな緑色で成熟した木の樹皮は深い畝のある赤褐色になります。根は太い木質でミトンのような形の葉を持ち、春に葉に先駆けて黄緑色の目立たない花を咲かせます。花後には青黒い果実がつきます。サッサフラスの若い葉と茎を乾燥させたものはクレオール料理やケイジャン料理に欠かせない「フィレパウダー」(FEE-lay、フィレはフランス語で紐の意味)と呼ばれる香辛料で、ジャンバラヤやガンボスープなどの料理に特有の風味と粘り気を与えます。この香辛料は先住民のチョクトー族によって伝えられました。その他にも、ルートビア(ハーブやスパイスで風味付けした炭酸飲料水)のフレーバーにも使用されています。サッサフラスの根皮からは水蒸気蒸留で精油が得られます。精油の色は赤みがかった黄色で、香料としてタバコの香り付けなどに用いられてきました。駆風、発汗、利尿などの作用があるとされますが、精油に含まれるサフロール成分に発がん性や肝臓毒性があるため、一般的なアロマセラピー利用はされません。ササフラス精油は危険精油のひとつであり、IFRA(国際香粧品香料協会)によって厳しく規制されています。なお、サッサフラスの葉にはサフロールが含まれないため、ドライハーブは食品として流通しています。葉には抗炎症、抗カタル、利尿などの作用があるとされています。
禁忌:サフロール成分に発ガン性、肝臓毒性があるため、一般流通はありません。サフロールは致死性の高い成分であり、吸入、皮膚付着、誤飲などのすべてが危険です。
ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分: 一般的なハーブに期待される作用:抗炎症、抗カタル、利尿、抗菌 ハーブの味:アニス、レモン、フェンネルを想わせる味と香り
◆ガンボ、ジャンバラヤ料理に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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