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精油とハーブのプロフィール事典《アサフェティダ Assafoetida》
英名:Assafoetida アサフェティダは、北アフリカ原産のセリ科の大型の二年草です。別名をジャイアントフェンネル、サンスクリット名の「ヒング(ヒーング)」、「ヒンジ」とも呼ばれています。草丈は2〜3mほどに成長し、3月〜4月に茎先に小さな黄色い花を多数咲かせます。有用部は根茎からとれる樹脂で、古くから香辛料や生薬として用いられてきました。開花前の根茎を傷つけて、しみ出る乳白色の液体が固まると赤茶色の樹脂になります。樹脂を挽いて小麦粉や米粉などを加えたものも流通しています。名前の「アサ」はペルシャ語で「樹脂」を、「フェティダ」はラテン語で「臭い」を意味する言葉です。名前のように樹脂にはかなり独特な強い刺激臭があり、流通しているものは臭いがもれないように厳重にパッキングされています。俗に「Stinkig Gum」(臭い樹脂)、「Devils Dung」(悪魔のフン)とも呼ばれています。臭い成分は樹脂に多く含まれる揮発性硫黄化合物で「腐った玉ねぎ」や「ニンニク」、「(果物の)ドリアン」などに例えられています。日本ではあまり馴染みがありませんがウスターソースの材料などに使われています。南インドでは家庭のスパイスとして一般的に利用され、カレー、豆料理、じゃがいも料理などと相性が良く、辛味と苦味と臭気がありますが、加熱によって炒めた玉ねぎのような香ばしい風味となり、食欲を増進させます。アーユルベーダでは消化促進、お腹のガス、便秘、下痢、腹部の膨満感、気管支炎、声枯れ、神経衰弱、ヒステリー症状などに良いとされてきました。現在では、過敏性腸症候群(IBS)に関する研究が行われています。女性の通経剤として利用されてきた歴史があるため、妊娠中は避けた方が良いハーブの一つです。 《アサフェティダ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根茎からとれる樹脂 ハーブの成分:樹脂、硫黄化合物、芳香物質 一般的なハーブに期待される作用:食欲増進、抗酸化、抗菌、鎮痙 ハーブの味:ドリアンのような独特の匂い、苦味と辛み、熱を加えると炒めた玉ねぎ風の香ばしい味と香り 《アサフェティダ》ドライハーブの使い方 ◆料理に
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