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精油とハーブのプロフィール事典《ブルータンジー Blue tansy》
英名:Blue tansy ブルータンジーは、モロッコ北部原産のキク科の多年草です。別名を「モロッカンタンジー(モロッコタンジー)」や「モロッコカモミール」とも呼ばれています。有用部は地上部で葉や茎に細かい白い毛が生えており、外観はタンジー(コモンタンジー、学名:Tanacetum vulgare)によく似ています。タンジーと同じく茎の先にボタンのような形の黄色い花を多数咲かせます。この植物が“ブルー”タンジーと呼ばれるのは、水蒸気蒸留で加熱すると含まれるカマズレン成分によって濃い青色の精油が抽出されるためです。カマズレンは精油中に約3〜8%ほど含まれ、優れた抗炎症、抗ヒスタミン、抗アレルギー作用があり、皮膚の炎症や傷などに役立てられてきました。「タナセツムアヌム花油」として市販化粧品の原料にも使われています。伝統的な中医学では、ブルータンジーの精油は不要な熱を取り去り、肺、心臓、胃、脾臓の状態を整えて皮膚を健やかにし、エネルギーの保護と精神の解放を行うと考えられてきました。ブルータンジーの精油の香りは、しばしば上質なワインやリキュールに例えられ、甘いフルーティフローラルのなかにすっとするミントのような香りやエヴァーラスティングのような干し草を想わせるハーバル調があります。心を落ち着かせる香りとしても知られ、芳香浴に用いると神経の緊張をほどいて安らかな気持ちに誘います。 《ブルータンジー精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮静、抗炎症、抗アレルギー、抗ヒスタミン、抗菌、抗真菌 心への作用:神経の緊張を和らげ、焦りを取り去り、気持ちを落ち着かせます。 ヒーリングの作用:ヒートアップした状態をなだめます。松果体ヒーリング、第6チャクラに働きかけて宇宙の真理につなげます。 キーワード:平和、静けさ、寛容 相性の良い精油:ラベンダー・トゥルー、スイートオレンジ、ベルガモット、イランイラン、ゼラニウム、マートル、モナルダ、メリッサなど 禁忌と注意:アロマセラピー研究家のロバート・ティスランドはCYP2D6肝酵素によって代謝される薬物を服用している場合は、いかなる経路でも使用しないようアドバイスしています。(※多くの薬物がこれに該当するため、薬を服用中の人はブルータンジー精油の使用前に薬剤師または医師に相談してください)その他にも、妊娠中の使用を避けます。キク科アレルギーの方は注意します。濃い青色をしているため、シーツやタオルなどへの色移りに注意します。 《ブルータンジー精油》を使ったホームケアの方法 ◆鼻炎、鼻づまりに ◆軽い火傷、炎症、虫刺されに ◆日焼けした肌に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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