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精油とハーブのプロフィール事典《シロバナムシヨケギク(除虫菊)Pyrethrum》
![]() 英名:Pyrethrum シロバナムシヨケギクは、地中海沿岸、中央アジアを原産とするキク科の多年草です。古来より殺虫成分のある有用植物として知られ、別名をジョチュウギク、ムシヨケギク、ペルシアムシヨケギクと呼ばれています。クロアチアのダルマチア地方で発見され、アフリカや世界各地で殺虫剤の原料として栽培されています。日本には明治初期に渡来し、かつては全国で栽培され、特に北海道、和歌山、愛媛、香川、広島などで多く栽培されていました。第2次世界大戦前までは日本がシロバナムシヨケギクの世界一の生産国でしたが、合成ピレスロイドの台頭とともに商業栽培は激減しました。現在は因島で観賞用のシロバナムシヨケギクの畑が見られます。草丈は30〜60cmに成長し、耐寒性で3月〜5月頃にマーガレットに似た可憐な白い花を咲かせます。全草に菊の独特な香りがあります。花の子房には殺虫成分のピレトリンが含まれ、蚊取り線香の材料に使われてきました。ピレトリンは温血動物に対しては毒性がなく、生活のなかで安心して使える殺虫成分です。ピレトリンは開花時の花に多く含まれており、頭花は手摘で収穫されます。葉茎にもピレトリンが含まれていますが花部よりは少なくなります。乾燥パウダーはノミ除けにも利用され、庭に撒くと庭の虫除けになります。乾燥させた花付き全草をいぶすと蚊除けになります。ピレトリンはいぶすことで蚊除けとなるため、観賞用の花を置くだけでは蚊除け効果はあまり期待できません。 《シロバナムシヨケギク》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:頭花、花付き全草 ハーブの成分:ピレトリン、シネリン 一般的なハーブに期待される作用:昆虫忌避 《シロバナムシヨケギク》ドライハーブの使い方 ◆虫除けに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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