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精油とハーブのプロフィール事典《タラゴン(エストラゴン)Tarragon》
![]() 英名:Tarragon ![]() タラゴンは、ロシア原産のキク科ヨモギ属の半耐寒性の多年草で、日本のヨモギの近縁種です。種小名のドラクンクルスは「小さなドラゴン」を意味し、根が葉がドラゴンの舌のように捻じれていることに由来します。原産地はロシアですが、フランスやイタリア、ハンガリーなどで多く栽培され、フランス語で「エストラゴン」と呼ばれています。タラゴンにはフレンチタラゴンとロシアタラゴンがあり、ハーブとして一般的に栽培されているのは「フレンチタラゴン」です。「ロシアンタラゴン」は料理に適さず、主に種子を取るのにに利用されています。草丈は50〜80cmに成長し、茎は直立し、光沢のある細長い葉からはアニスに似たスパイシーグリーン調の甘い香りがします。花は緑がかった白い小花ですが稀にしか咲かず、種子が取れないため挿し木で増やします。有用部は葉で、開花直前が収穫に最も適しています。軽い苦味とほのかな辛味があり「食通のハーブ」と呼ばれ、特にフランス料理と相性が良いハーブです。乾燥ハーブが市販されていますが、フレッシュハーブの方が風味がよく、乾燥するとタラゴン特有の香気が飛んでしまいます。古い歴史のあるハーブで古代ギリシャでは薬草として使われ、医師のヒポクラテスは蛇や狂犬病の咬み傷に良いとしていました。17〜19世紀にかけてのハーブ療法では解熱、駆風、去痰などに使われてきました。属名のアルテミシアが月の女神アルテミスに由来するように、特に女性のためのハーブとしても用いられてきました。ネイティブアメリカンたちは根の部分を月経にまつわる症状や陣痛の促進に利用してきました。浸出液を口内炎や歯肉炎に用いることがありますが、ハーブ療法よりも料理に使われることが多いハーブです。タラゴンの葉からは水蒸気蒸留法で精油が抽出されます。精油の色は透明〜淡黄色でアニスに似たスパイシーグリーンの甘い香りがします。一般的なアロマセラピー利用は少ないですが、天然香水や石鹸の香り付けに利用されています。タラゴン精油にはバランスを取る性質があり、気持ちを穏やかにさせる働きと集中させる働きがあります。消化促進や筋肉の痙攣に良いとされますが主成分のエストラゴールに通経作用があり、肝臓毒性や発がん性の懸念もあるため、低濃度かつ使用頻度を少なくして使う必要のある精油の一つです。
一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗真菌、鎮痙、駆風、消化促進、利尿、通経、刺激、抗アレルギー 心への作用:新鮮な気持ちを呼び起こします。心を安らかにして穏やかな眠りを誘います。 ヒーリングの作用:エネルギーフィールドを浄化して柔らかなエネルギーの流れを作り出します。 キーワード:浄化、エナジーフロー、バランス 相性の良い精油:クラリセージ、ネロリ、ローマンカモミール、ラベンダー、ペパーミント、ベイローレル、プチグレイン 禁忌:エストラゴールが主成分のため、妊娠中・授乳中は避けます。子供への使用は避けます。長期継続を避けます。常に低濃度、短期間で使用します。
◆月経前症候群のケアに
ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:苦味成分、タンニン、精油(エストラゴール他)、ビタミンA・C 一般的なハーブに期待される作用:健胃、体内浄化、肝臓強壮 ハーブティーブレンド:ペパーミント、スペアミント、エルダーフラワー、ジャーマンカモミール ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブの味:アニスに似たスパイシーで甘い香り、青っぽさとやや苦味
◆料理に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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