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精油とハーブのプロフィール事典《ホワイトマスタード White mustard》
英名:White mustard ホワイトマスタードは、地中海沿岸を原産とするアブラナ科シロガラシ属の一年草(もしくは二年草)です。別名を「キクガラシ」、「キクバガラシ」と言います。属名のシナピスは「カラシ種」を、種小名のアルバは「白い」を意味しています。荒れ地などに自生し、草丈は50〜150cmに成長します。菊に似た葉を持ち、6月〜7月にかけて黄色い花を咲かせます。直径2ミリほどの黄色い種子には辛味があり、香辛料やイエローマスタード(練りからし)の原料、生薬などに利用されてきました。ホワイトマスタードと呼ばれるのはブラックマスタードの黒い種子に対して、この種子が白っぽいことに由来しています。ホワイトマスタードの種子は一般に「イエローマスタード」とも呼ばれています。生薬名は「白芥子」(ハクガイシ)で健胃、去痰、鎮咳、鎮痛などの作用があり、咳、痰、神経痛、筋肉痛などに利用されてきました。マスタードは種子そのものが辛いのではなく、種子をすりつぶして温水で練ることで辛味が発生します。辛味成分は種子に含まれるグルコノシレートのシナルビンに因るものです。ブラックマスタードに比べるとホワイトマスタードの辛味は穏やかです。種子には脂肪酸が30%ほど含まれており、種子を圧搾して得られる「マスタードオイル」(芥子油)は辛味のある油でインド料理などに利用されています。オイルの成分はリノール酸、オレイン酸、エルカ酸などで日持ちがします。マスタードオイルは水蒸気蒸留で得られる「マスタードシード精油」とは異なり、危険性はなく、インドの伝統医学アーユルベーダではマッサージに利用されています。 《ホワイトマスタード》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:種子 ハーブの成分:グルコノシレート(シナルビン)、脂肪酸 一般的なハーブに期待される作用:鎮咳、去痰、消炎(※外用) ハーブの味:やや甘み、穏やかな辛味 《ホワイトマスタード》ドライハーブの使い方 ◆料理に
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