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精油とハーブのプロフィール事典《ビート(甜菜)Sugar beet》
英名:Sugar beet ビートは、地中海沿岸、西アジア、北欧を原産とするヒユ科の二年草です。和名をテンサイ(甜菜)と言い、根は「甜菜糖」(てんさいとう、ビート糖)の原料になります。別名をサトウダイコン(砂糖大根)と呼ばれていますが、アブラナ科のダイコンとは異なる植物です。「テーブルビート」(カエンサイ、火焔菜)はビートの亜種で、根は赤く、野菜として食用されています。寒冷地に強い植物で日本では北海道で栽培されています。草丈は1〜2mに成長し、葉は長い楕円形で、光合成によって葉中で糖分を作り、糖分は葉脈を通じて根に蓄えられます。7月頃に菜の花に似た黄緑色の花を咲かせます。花は風媒花で、花には独特の匂いがあります。有用部の根は30cmほどの円錐形で15〜20%の糖分を含み、根をカットし、温水に浸けてろ過し、煮詰めて糖分を抽出します。根から糖を抽出したのは1747年、ドイツの化学者マルグラーフで、その後のヨーロッパでの大陸封鎖の影響から、ナポレオンによってビートの栽培が奨励された歴史があります。ビートはボルシチ料理などに使われているテーブルビートとは異なり、全草にえぐみがあるため、野菜としての生食や加熱調理などはされません。ビートから抽出される甜菜糖は、薄い茶色でミネラルが含まれ、ビフィズス菌などの腸内細菌を増やす働きのあるオリゴ糖を5%含んでいます。甜菜糖はサトウキビ原料の砂糖に比べ、あっさりとした甘みで身体を冷やさずに温める性質があります。オリゴ糖は消化酵素で分解されず大腸に届くため、甜菜糖は血糖値上昇が緩やかで血糖値調整にも役立てられています。 《ビート(甜菜)および甜菜糖》ハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根 《甜菜糖》の使い方 ◆料理、デザートに
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