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精油とハーブのプロフィール事典《ボロニア Boronia》
![]() 英名:Boronia ボロニアは、オーストラリア原産のミカン科ボロニア属の小低木です。ボロニア属は約160種類の品種があり、その多くはオーストラリアの固有種です。ボロニアの名前はイタリアの植物収集家「フランチェスコ・ボローニ」に因んで名付けられました。種小名のメガスティグマはギリシャ語の「大きい、偉大な」を表す「mega」から派生した言葉で、この植物の「柱頭=stigma」(雌しべの頂部)が大きいことに由来しています。園芸種としてのボロニアは、ボロニア・ピナータやボロニア・ヘテロフィラが流通していますが、精油が抽出されるのは花と葉に芳香のある「ボロニア・メガスティグマ」です。別名ブラウン・ボロニア、スイートセンテッド・ボロニアとも呼ばれています。よく茂る小低木で1mほどに成長し、細長い枝は柔らかい毛で覆われています。春に内側が黄色、外側が赤茶色の小さなカップ状の香りの良い花をたくさん咲かせます。ストレスや不安を和らげるのでオーストラリア先住民のアボリジニはリラックスとリフレッシュのためにこの植物を用いてきました。精油のための収穫は花蕾が75〜80%が開く頃に行われ、デリケートな芳香は水蒸気蒸留法では得ることができないため、溶剤抽出法で抽出されます。アロマセラピーの世界でのボロニア・アブソリュート精油は比較的歴史が浅く、1920年代から使われ始め、1980年代になってから一般流通するようになりました。タスマニアで主に栽培されていますが商業栽培が難しい植物のため、精油の流通量は少なく、一般的なアロマセラピーではなく主に天然香水に使われています。精油の色は濃いオレンジ色で数多くの成分からなる複雑な組成を持ち、主成分となるのはβ-イオノンとヘプタデカンです。芳香は熟した夏のフルーツやシャンパカを想わせる豊かで甘いフルーティフローラルの香りにフレッシュグリーン、ウッディ、温かみのあるシナモン、タバック、熟成した干し草などの様々なノートが感じられ、調香においては天国の香り、芳香の宝石と評されています。心を酔わせるような芳香はテストステロンとエストロゲンを刺激して媚薬のように働くと考えられており、香水として用いるか寝室に拡散させて使うと効果的です。心を落ち着かせ、意識を中心に戻すので瞑想や内観のワークにも向いています。
一般的な精油に期待される作用:抗酸化、抗炎症、抗菌、高揚、抗不安 心への作用:心配、不安、ストレス、うつ状態から解放させて、気分を引き上げ、明るい思考をもたらします。 ヒーリングの作用:頭のなかのおしゃべり、暗い気持ちやネガティブ思考とその連鎖を断ち切ります。 キーワード:センタリング、セクシャルヒーリング、生きる喜び 相性の良い精油:バイオレットリーフ、ミモザ、キャシー、ローズ、ジャスミン、フリージア、柑橘系精油
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