英名：Hortensia
学名：Hydrangea macrophylla var. thunbergii（ハイドランジア・マクロフィラ）
　　　Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. thunbergii （ハイドランジア・セラータ）※アジサイ科
和名：アマチャノキ（甘茶の木）
科名：ユキノシタ科
種類：低木
樹高：約70〜100cm
原産地：日本

アマチャノキは、日本原産のユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。若い葉を蒸して揉み、乾燥させたものをお茶として飲みます。寺で４月８日に行われる釈迦の誕生を祝う花祭りでは水盤に甘茶を湛え、仏像に注いで参拝し、参拝者にも振舞われます。ウリ科のつる性多年草の「アマチャヅル」の葉茶や緑茶やほうじ茶などに砂糖を加えたものを「甘茶」と呼ぶ場合がありますが、本来のアマチャではありません。アマチャの木の丈は70〜100cmほどに成長し、自生種はなく、ヤマアジサイの変種として日本各地で栽培されています。植物の外観はガクアジサイによく似ており、5〜6月に青紫色の花を咲かせます。花のように見える部分は萼片で開花後に青紫色から淡桃色に変化します。茶剤には強い甘みがありますが生の葉は苦く、甘味はありません。苦味成分は葉に含まれるグルコフィロウルシンで夏から秋にかけて収穫した葉を陰干しし、発酵させた後に葉を揉むことで苦味成分はフイロズルチンという甘味成分に変化します。乾燥茶葉には揉捻による皺があり、茶の色は黄褐色で砂糖の数百倍の甘味があります。ノンカフェイン、ノンカロリーで砂糖に代わる天然甘味料として利用されてきました。アマチャは生薬でもあり、薬用甘味剤として日本薬局方にも収載されています。生薬には抗アレルギー、抗菌、利胆などの作用があり、糖尿病患者の甘味の代用や口臭防止などに用いられてきました。歯周病や虫歯の予防、体臭防止、その他にもアンチエイジングやダイエットティーとして日常的に飲むことの出来るお茶です。苦味のあるハーブとブレンドするとアマチャの甘味で飲みやすくなります。注意すべき点として、濃いめの茶剤は中毒を起こす可能性があるため、常に薄くして飲みます。
 

《アマチャ》ドライハーブのプロフィール

ハーブの使用部位：若葉

ハーブの成分：フィロズルチン、イソフィロズルチン、タンニン、ルチン

一般的なハーブに期待される作用：抗アレルギー、抗菌、抗酸化、利胆、矯味（甘味）

ハーブティーブレンド：ダンデライオン、バードックルート、アーティチョーク、紅茶

ハーブの抽出時間：3分

ハーブの味：強い甘味

禁忌：ティーは濃く淹れると嘔吐や悪心などの中毒症状を起こす可能性があるため、常に薄くして飲みます。※2〜3ｇに対して水1リットル目安で煮出します。子どもに対してはさらに倍量に薄めます。
 

《アマチャ》ドライハーブの使い方

◆健康増進、美容に
　シングルもしくはブレンドティーとして飲みます。

アロマとハーブの資格を取得する

◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。