英名:‐
学名:Rubus suavissimus(ルブス・スアウィッシムス)
和名:テンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)
科名:バラ科
種類:低木
樹高:2〜3m
原産地:中国南部
キイチゴ属植物画:plantillustrations.org
※甜茶(てんちゃ)は、中国の甘い薬草茶の総称で、一つの植物を指すものではありませんが、ここでは最も一般的なバラ科キイチゴ属のテンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)、学名:Rubus suavissimus(ルブス・スアウィッシムス)について説明しています。
テンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)は、中国南部原産のバラ科キイチゴ属の落葉低木です。標高500〜1200mの山岳地帯や広西壮族自治区などに自生し、木丈は2〜3mほどになる灌木です。茎には鋭い棘があり、モミジに似た葉を付け、葉は噛むと甘い味がします。4〜6月に白色の花を咲かせ、実は熟すと赤くなり、食用出来ます。「甜」は「甘い」を意味し、乾燥葉のお茶には穏やかな甘味があります。中国では「開胃茶」と呼ばれ、春節などに飲まれる祝い茶です。中国では薬草茶として5千年もの歴史があり、民間療法では風邪の諸症状や糖尿病に良いとされてきました。甜茶に含まれる「ルブソシド」という甘味成分は「甜茶糖」と呼ばれ砂糖の70〜100倍の甘味がありますが、ほぼノンカロリーでダイエットにも役立てられます。甘味だけではなく渋みややや苦味などもありますが、ノンカフェインで飲みやすい味です。甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールはアレルギーの原因となるヒスタミンの放出を抑えるとして花粉症や喘息などのに良いと考えられています。症状の緩和には個人差がありますが花粉症の場合は花粉が飛散する時期より1ヵ月ほど早く摂取すると良いとされています。摂取しやすい甜茶のエキスやキャンディなども市販されています。
★その他の「甜茶」★
中国で「甜茶」と呼ばれるものは上記の他に「牛白籐(ギュウハクトウ)」(アカネ科、学名: Oldenlandia hedyotidea )、「多穂柯」(タスイカ、ブナ科、学名:Lithocarpus polystachyus )、「臘蓮繍球」(ロウレンシュウキュウ、アジサイ科、学名:Hydrangea aspera)などがあります。なお、抹茶の原料である緑茶の「碾茶」(てんちゃ)は全く別のものです。
《甜茶》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:葉
ハーブの成分:甜茶ポリフェノール、ルブソシド、アミノ酸、ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛)
一般的なハーブに期待される作用:抗アレルギー
ハーブティーブレンド:緑茶、紅茶、白茶、ルイボス、ローズヒップ、ローズ、レモングラス、レモンバーム、ネトル
ハーブの抽出時間:3〜5分
ハーブの味:穏やかな甘味と渋み、やや苦味
禁忌:バラ科アレルギーおよび、薬剤との併用は避けます。
《甜茶》ドライハーブの使い方
◆健康増進、アレルギー予防に
シングルもしくはブレンドティーとして飲みます。

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