英名:Western redcedar
学名:Thuja plicata(ツヤ・プリカータ)
和名:ベイスギ(米杉)、アメリカネズコ
科名:ヒノキ科
種類:高木
樹高:約60〜70m
原産地:北アメリカ西部
精油の抽出部位:心材または葉と小枝
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:心材は深みのあるウッド調、やや土を感じさせる香り
香りのノート:ベース
ブレンドファクター:3
精油の成分例:心材
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン(16%)
【モノテルペン炭化水素】カンフェン(13%)
【モノテルペン炭化水素】β-ピネン(15%)
【モノテルペン炭化水素】リモネン(8%)
【モノテルペン炭化水素】δ-3-カレン(4.5%)
【エステル】酢酸ボルニル(15%)
【ケトン】ツヨン(6%)
【モノテルペン炭化水素】トリシサイクレン(5%)
【モノテルペン炭化水素】フェランドレン(2%)
【モノテルペンアルコール】α-テルピネオール(2%)
【モノテルペン炭化水素】ミルセン(4%)
【セスキテルペン炭化水素】カジネン(0.8%)
葉と小枝
ツヨン、サビネン、カンフェン、α-ピネン、リモネン、テルピネン-4-オール
ウエスタンレッドシダー植物画:Wikipedia
ウエスタンレッドシダーは、北アメリカ西部原産のヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹です。和名は「ベイスギ」(米杉)ですが、スギではありません。「米杉」の名前はかつて、この木材がスギの代材として輸入されたことに因んでいます。クロベ(黒檜、別名をネズコ)属であることから「アメリカネズコ」とも呼ばれています。レッドシダーの名前は心材が赤褐色であることに由来し、木材は防虫、防腐作用に優れ、耐久性が高く、柔らかく加工しやすいのでウッドデッキやフェンスなどに利用されています。歴史の古い樹木でアメリカ大陸に現存する最古の木と言われています。カナダのブリティッシュコロンビアの州木であり、北米先住民族たちの間では精神的な儀式に用いられ「生命の木」(ツリーオブライフ)と呼ばれてトーテムポールやカヌーの材木に使われてきました。樹高は60〜70m、幹の直径は4mに成長する大木で樹齢千年を超えるものもあります。円錐形の樹冠で灰色の樹皮、緑色の枝葉を持ち、直立した小さな球果を付けます。辺材は白く、中心(心材)は赤褐色で強い針葉樹の香りがします。ウエスタンレッドシダーの精油は、葉と小枝もしくは木材から水蒸気蒸留で抽出されます。抽出部によって精油の色や芳香が異なり、葉と小枝由来のものは無色〜淡黄色でトップノート、わずかに甘さが感じられるフレッシュバルサムの香りです。心材由来のものは赤褐色の濃厚な液体で深みのあるウッド調のベースノートです。葉や枝から採れる精油には殺菌、消毒、抗菌、抗真菌、抗炎症などの作用があり、北米の先住民族たちはリウマチや関節の痛みケアに用いてきました。心材由来の精油は皮膚の炎症を起こす可能性があるため、常に低濃度に希釈して使用します。一般的なアロマセラピー利用は少ない精油につき、プロアロマセラピスト向けです。防虫作用があるため、クローゼットなどへの利用に向いています。
《ウエスタンレッドシダー精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:殺菌、消毒、抗菌、抗真菌、抗炎症、防虫
心への作用:心を落ち着かせ、安定させます。
ヒーリングの作用:瞑想状態を深め、スピリチュアルな悟りや気づきを得やすくします。
キーワード:不朽、雄大
相性の良い精油:ベルガモット、カモミールローマン、クラリセージ、サイプレス、フランキンセンス、ジャスミン、ジュニパーベリー、パチュリー、プチグレイン、ローズマリー、ネロリ、サンダルウッド、ベチバー、イランイラン
禁忌:通経作用があるため妊娠中の使用を避けます。子どもおよびてんかんや発作を起こしやすい人は使用を避けます。皮膚使用は0.1%濃度を推奨とし、局所使用のみとします。アレルギー誘発の懸念があるため、多量使用、継続使用は避けます。内服はけいれんや麻痺を起こし、大変危険なので絶対に避けてください。心材由来の精油の色は赤褐色でタオルや衣類への色移りがするため注意します。
《ウエスタンレッドシダー精油》を使ったホームケアの方法
◆ポプリに
ポプリの保留剤として用います。
◆防虫に
ティッシュやヒノキ材などに滴下してクローゼットや衣装ケースに入れます。
◆瞑想に
他精油とブレンドしてみつろうキャンドルに加えるか、スプレーを作って室内に撒きます。

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