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精油とハーブのプロフィール事典《アニスヒソップ Anise hyssop》
英名:Anise Hyssop アニスヒソップは、北アメリカを原産とするシソ科カワミドリ属の多年草(もしくは一年草)です。属名の「Agastache」には「多くの小麦の穂」の意味があります。全草にセリ科のアニスシードに似た甘く爽やかな香りがあり、花穂の形がヒソップ(学名:Hyssopus officinalis)と似ていることから名づけられました。別名をブルージャイアントヒソップ、リコリスミントとも呼ばれています。日本に植生する「カワミドリ」(学名:Agastache rugosa)は近縁種です。草丈は60〜120cmに成長し、5月〜8月にかけて直立した茎の先端に細長い藤紫色や白色の花穂を付けます。ギザギザした楕円形の葉の裏側は白っぽく、葉や花からはアニスに似た香りがします。こぼれ種でもよく増えて群生し、園芸植物としても利用されています。花は豊かな蜜源となって受粉を媒介する蜂や蝶、ハチドリたちを多く引き寄せます。アニスヒソップから採れる蜂蜜にはあっさりとした甘みがあります。原産地の北米の先住民族はこの植物を喉の痛みや咳、解熱、下痢などに薬用茶として使ってきました。火傷や切り傷、うるしかぶれなどにはハーブの軟膏が塗布剤として使われてきました。その他にも、先住民族たちは鎮痛や発汗を目的にスエットロッジやハーブスチームなどに利用してきました。フレッシュの葉や花はサラダやゼリー、焼き菓子などに食用され、葉は乾燥しても芳香があるため、ポプリやドライフラワーに利用されています。アニスヒソップの芳香には気分を高める作用があり、ネイティブアメリカンたちは歴史のなかで悪夢を退け、鬱症状を和らげるための香として焚いてきました。葉には強い抗酸化作用があり、フレッシュ、ドライともにティーとして利用できます。あまり流通していませんがアニスヒソップの精油は葉と花穂から水蒸気蒸留法で抽出されます。アニスヒソップ精油には鎮痙、抗炎症、鎮痛、抗感染などの作用があり、ヘルペスウイルスに対する抗ウイルス性が研究されています。成分にメチルカビコール(エストラゴール)を多く含むため、妊娠中、授乳中、幼児、てんかんおよび発作を起こしやすい人、ペットへの使用は避けます。 《アニスヒソップ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉、花穂 ハーブの成分:精油(メチルカビコール) 一般的なハーブに期待される作用:鎮咳、抗菌、抗炎症、抗酸化、鎮痛、駆風、去痰、消化促進 ハーブティーブレンド:タイム、レモンバーム、レモンバーベナ、オレガノ、ジャーマンカモミール ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:スパイシーで甘い香りと味 《アニスヒソップ》ドライハーブの使い方 ◆咳、喉の痛みに ◆筋肉痛に
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