|
精油とハーブのプロフィール事典《ケード(ケードネズ)Cade》
英名:Cade ケード植物画:Wikipedia ケードネズは、南ヨーロッパ原産のヒノキ科ビャクシン属の針葉樹です。別名をジュニパータール、シャープシダー、プリックリーシダーとも呼ばれています。種小名のオキシセドラスは「鋭い杉」を意味し、この樹種は古代ギリシャの時代から伝わる杉の原種だと考えられています。赤みがかった灰色の樹皮を持つ雌雄異株の低木で海に近い岩場や砂地に生育し、地中海地域全体に自生しています。樹高は2〜3mですが10〜15mになるものもあります。葉は約2.5cmで鋭く尖っており、直径1cmほどの球果は若いうちは緑色、熟すとピンクからオレンジがかった赤色になります。球果は鳥によって食べられ、種子が運ばれていきます。同属のジュニパー(西洋杜松、Juniperus communis)の実はジンの香り付けに利用されてきましたが地中海諸島でジュニパーが自生しない地域では、このケードの球果をジンの香り付けの代用としてきました。古代の人々はケードの香料は病気や心の憂さ、悪しき考えや悪霊から遠ざけると信じており、古代シュメールやバビロニアの儀式では聖なる木として神々への供物に使われてきました。アメリカ先住民たちはケードを家畜の感染予防のために用い、皮膚の寄生虫やシロアリなどの害虫駆虫に利用してきました。ケードの精油は枝と心材を水蒸気蒸留して抽出します。未精製の抽出物はタール状で「精留」という水蒸気蒸留法もしくは真空蒸留法の工程を経て精油が抽出されます。精留工程を経ていないケード精油にはベンゾピレンという発がん物質が含まれている可能性があるため注意が必要です。精留された精油の色は薄茶色〜茶色で芳香は深みと重みのあるスモーキーなウッディ調、焦げた木を想わせるタールのような香りで「レザリック」(革のような)と表現されることがあります。インドの伝統療法アーユルヴェーダでは湿疹、乾癬などの皮膚症状や抜毛やフケなどの髪のケアに利用され、現在では石鹸や化粧品などに利用されています。非常に独特な香りでシングルよりはブレンドに向いている精油です。アロマセラピー利用はあまり一般的ではありませんが少量を調香に加えるとよい保留剤となります。初心者よりも上級者向けの精油です。 《ケード精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗炎症、抗感染、鎮痛、鎮痒、防腐、害虫忌避 心への作用:感情を安定させて内なる平和と静けさをもたらします。 ヒーリングの作用:強力にグラウンディングさせてエネルギーフィールドを安全に保護し、ルートチャクラに力を与えます。 キーワード:グラウンディング、保護、太古の叡智 相性の良い精油:タイム、マジョラム、ティートリー、パイン、シダーウッド、シナモン、クローブバッド、クローブリーフ、ファー、ゼラニウム、レモン、レモングラス、レモンマートル、マンダリン、ナツメグ、オレンジ、パルマローザ、ローズ、ローズゼラニウム、ローズウッド、ローズマリー、サンダルウッド、タンジェリン 禁忌:妊娠中、授乳中は使用を避けます。子供への使用を避けます。高濃度で使用すると皮膚に炎症を起こすことがあるため、ごく低濃度(0.1〜0.2%程度)に希釈して使用します。敏感肌の場合は使用に注意します。 《ケード精油》を使ったホームケアの方法 ◆オイリーヘア、脱毛予防に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|