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精油とハーブのプロフィール事典《ハニーマートル Honey Myrtle》
英名:Honey Myrtle ハニーマートルは、西オーストラリア州の南西部に自生するフトモモ科メラレウカ属の低木です。種小名はラテン語の「teres」 (丸みを帯びた) と 「folius」 (葉) の意味で、葉の断面が丸いことに由来しています。樹高は1〜3mに成長し、紙のような樹皮で葉は細長く、10月から1月にかけて咲くふわふわした形の花は多くは白色ですが淡いピンク色や藤色のものもあります。有用部の葉と小枝からはハニーマートル精油が水蒸気蒸留法で抽出されます。精油は淡い黄色でレモン様のハーブの新鮮な香りにわずかにハチミツのような甘さが含まれています。精油成分はネラール、ゲラニアール、ミルセンなどでネラールとゲラニアールの組み合わせには互いを補完し合う相乗作用があり「シトラール」という一つの成分として見なされています。ハニーマートルはすべてのメラレウカ属のなかでシトラールの含有量が最も多く、抗真菌、抗菌作用に非常に優れています。西オーストラリア大学の研究では、カンジダ真菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌などに対する抗菌性が認められています。国内での流通は少ないレア精油ですが、主にハウスクリーニングや筋肉痛などの痛みケアに利用されています。皮膚刺激性のあるシトラール成分の含有量が多いため、他の精油とブレンドするなどして常にごく低濃度に希釈し、禁忌に注意して使用する必要があります。なお、水蒸気蒸留時に副次的に得られるハニーマートルのアロマウォーターは精油に比べて禁忌が少なく初心者向きです。 ★レモンマートル、マートル、ハニーマートルの違いについて★ 《ハニーマートル精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗痙攣、抗うつ、抗炎症、鎮痙、鎮静、中枢神経強壮、血圧降下、昆虫忌避 心への作用:爽やかな香りは気分をリフレッシュさせ、憂鬱を和らげ、ほどよい落ち着きと気分の高揚をもたらします。 ヒーリングの作用:パニックや気分の動揺などから保護し、インナードクターを通じて自然治癒の力を引き出します。 キーワード:浄化、鎮静、自然治癒 相性の良い精油:ニアウリ、フラゴニア、ゼラニウム、パイン、ジュニパー、サンダルウッド、ラベンダー・トゥルー 禁忌:肌使用は皮膚刺激の可能性があるため、希釈濃度は常に0.5%以下を推奨します。シトラール成分は眼圧を上昇させる可能性があるため緑内障の方は使用を控えます。妊娠中、授乳中、子ども、CYP2B6酵素を阻害する抗うつ薬を服用している場合は避けます。 《ハニーマートル精油》を使ったホームケアの方法 ◆気管支炎、副鼻腔炎の予防に ◆筋肉痛、痛みケアに ◆室内衛生、ハウスクリーニングに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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