英名:Niaouli
学名:Melaleuca quinquenervia(メラレウカ・クウィンクエネルウィア)
Melaleuca viridiflora(メラレウカ・ウィリディフロラ)
和名:-
科名:フトモモ科
種類:高木
樹高:約25m
原産地:オーストラリア、ニューカレドニア
精油の抽出部位:葉
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:すっとするシャープでさわやかな香り
香りのノート:トップ
ブレンドファクター:4
精油の成分例(シネオールタイプ):
【酸化物】1.8-シネオール(50〜60%)
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン(5〜15%)
【モノテルペン炭化水素】リモネン(2〜10%)
【モノテルペンアルコール】α-テルピネオール(3〜10%)
【セスキテルペンアルコール】ビリジフロロール(5〜10%)
【セスキテルペンアルコール】ネロリドール(2〜10%)
【微量成分】β-カリオフィレン、酢酸テルピニル
ニアウリ植物画:plantillustrations.org
ニアウリは、マダガスカルを原産とするフトモモ科の高木です。同じフトモモ科のカユプテの近縁種で、オーストラリアではニューサウスウェールズ州からクイーンランド州にかけて植生しています。英名のニアウリはニューカレドニアの現地語「南太平洋の島々に咲く黄緑色の花を持つ木」を意味する「neaule(ネーアウレ)」が語源と言われています。紙のように剥がれる樹皮の特徴から「ペーパーバーク」の別名があります。湿地帯でよく見られ、湿地帯にも関わらず、この木が生育する場所には感染症が見られない事から、空気の清浄作用があるとされてきました。精油は葉と小枝から水蒸気蒸留で抽出されます。学名はMelaleuca viridifloraと表示されているものもあります。Melaleuca quinquenerviaのニアウリは産地によって3つの化学種(ケモタイプ)に分けられます。ケモタイプはそれぞれシネオールタイプ、リナロールタイプ、ネロリドールタイプです。同じフトモモ科のティートリーやユーカリに似て強い抗菌、抗ウイルス作用があり、風邪予防のマスクスプレーやエアフレッシュナーに適しています。なかでもシネオールタイプはユーカリに類似して、1,8シネオールが主成分でシャープで爽やかな香りです。ネロリドールタイプはやや甘い香りです。ネロリドールには男性ホルモン(テストステロン)様作用があるとされ、男性の更年期などの不調をサポートします。ネロリドールとリナロールが主成分のものは一般に「ネロリーナ」や「ニアウリ・ネロリドール」と呼ばれ、若草を想わせる柔らかなハーバルの香りがします。
《ニアウリ精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:鎮痛、抗リウマチ、消毒、殺菌、瘢痕形成、うっ滞除去、解熱、刺激、癒傷、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗カタル、神経強壮、免疫賦活、殺虫
心への作用:気分の落ち込みや、気が滅入る時に。ユーカリやローズマリーに似たしみるような香りが集中力を高め、頭脳を明晰にします。
ヒーリングの作用:精神、オーラを清浄にします。気持ちのすすを掃い、エネルギーの淀みを吹き飛ばします。混乱した状態をクリアにし心の迷いを解消します。現実への認識を高め、具体的な行動を起こすのをサポートします。
キーワード:明晰、集中力、リフレッシュ
相性の良い精油:ハーブ系、花系、柑橘系、樹木系との相性が良い。ユーカリ、ティートリー、ローズマリー、ゼラニウム、レモン、ローズウッド、マートルなど。
禁忌:女性ホルモン様作用があるため(特にネロリドールタイプは)妊娠中の使用は避けます。皮膚刺激性に注意します。
《ニアウリ精油》を使ったホームケアの方法
◆すり傷、火傷のケアに
患部にスプレー水を吹き付けるか、希釈水で洗い流します。
◆免疫を高める、セルフリンパマッサージに
各リンパ節にオイルマッサージもしくはジェル等で軽い刺激を与えます。
◆風邪、インフルエンザ、気管支炎に
吸引法を行うか、キャリアオイルに希釈して喉や胸元へのオイル塗布を行います。
◆膀胱炎、膣炎の予防に
座浴(腰湯)を行います。
◆ニキビ、おできのケアに
ローションに加えるか、ジェルに加えて部分塗布を行います。

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