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精油とハーブのプロフィール事典《コブシ Magnolia kobus》
英名:Magnolia kobus コブシは、日本原産のモクレン科の落葉広葉樹です。別名をヤマアララギ、コブシハジカミとも呼ばれています。コブシの名前はゴツゴツとした果実の様子が握りこぶしに似ていることに由来しています。春の訪れを告げる里山の木で、開花は農耕の目安となることから、田打ち桜、田植え桜、種まき桜、芋植え花などの呼び名があります。花が多く咲いた年は豊作になると言われています。耐寒、耐暑性があるため街路樹や公園、庭木としても植栽されています。蕾は銀色の毛で覆われ、3〜4月に咲く白い花にはほのかなレモン様の香りがあります。折った枝葉にも同様の香りがあり、蕾や果実は噛むと辛味があります。10cmほどの長さの集合果は若いうちは白く、熟すと袋果が裂けて赤い種子が白い糸を引きながら垂れ落ちます。乾燥蕾は鎮痛、鎮静作用のある生薬「辛夷」(しんい)として副鼻腔炎、鼻炎、頭重、頭痛などに用いられ、漢方薬の葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯などに配合されています。(同モクレン科のタムシバやシモクレンの乾燥蕾も辛夷と呼ばれています) 《コブシ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:花蕾 ハーブの成分:コクラウリン、リモネン、アサロン、サフロール、メチルオイゲノール、シトラール 一般的なハーブに期待される作用:鎮静、鎮痛、抗炎症、排膿
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