英名:Rose of Jericho
学名:Selaginella lepidophylla(セラギネラ・レピドフォリア)
和名:テマリカタヒバ(手鞠片檜葉)
科名:イワヒバ科
種類:シダ類
丈:8〜15cm
原産地:中米〜北米南部
ローズ・オブ・ジェリコ植物画:plantillustrations.org
ローズ・オブ・ジェリコは、和名を「テマリカタヒバ」と呼ばれるイワヒバ科のシダ植物です。日本のイワヒバの仲間で「ローズ・オブ・ジェリコ」(ジェリコの薔薇)の名前は通称です。「ジェリコ」(エリコとも)は、死海の北東に位置する古都で旧約聖書にも記されている町です。この植物は本来の「ローズ・オブ・ジェリコ」と呼ばれるアブラナ科の植物(Anastatica hierochuntica、タンブルウィードの一種)に対して「偽ジェリコの薔薇」と呼ばれることがあります。北米南部〜中米の1000m〜1600mの高地に自生し、厳しい乾燥にも耐えることが出来る砂漠植物です。乾燥時には密集している枝状を硬いボールのような形に曲げて暗褐色となり、根が吸水すると再び開いて蘇生し、緑色になります。花や種子はつかず、胞子によって繁殖します。水なしでも数年間は生き続けることが出来、その姿から「復活草」と呼ばれています。かつてスペインの宣教師たちは新大陸での布教の際に、この「復活する」植物を信仰の象徴とみなしました。メキシコの民間療法では薬用植物として煎じ液を風邪、喉の痛み、利尿、分娩促進などに利用してきました。「ジェリコの薔薇」は、愛と幸運、健康長寿、あるいは物事を再生するためのお守りとして使われ、乾燥植物を身につけたり、水で戻した植物を家に置くと魔除けになり、場のエネルギーを高めると考えられてきました。原産地では乾燥植物を戻した水にコインを5枚入れて聖水を作り、この聖水で死者の墓を洗うと夢占いを通じて死者からのメッセージを受け取ることができると言われています。ローズ・オブ・ジェリコは通常は乾燥状態で販売されており、主にマジカルプランツとしてインテリアに使われています。
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