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精油とハーブのプロフィール事典《アミリス Amyris》
英名:Amyris アミリスは、西インド諸島を原産とするミカン科の常緑低木です。アミリスの名前はギリシャ語の「強烈な香り」を意味する「アミロン」に由来しています。種小名の「balsamifera」は「芳香性の樹脂」を意味しています。カリブ海、メキシコ湾、ハイチ島の森林地帯に自生し、木材は樹脂成分を含んで香りが強く、明るく燃えることから現地では伝統的に漁師が松明に利用し、トーチウッドやキャンドルウッドと呼ばれてきました。植物の種類は異なりますが「ウエストインディアンサンダルウッド(西インド諸島のサンダルウッド)」とも呼ばれ、近年高価となったインド産サンダルウッドの代用品として利用されることがあります。ただし、サンダルウッド精油とは特性や作用が異なります。実際にアミリスは17世紀後半までサンダルウッドと間違われていたため、植物として知られるようになったのは比較的近年です。ゆっくりと成長する小木で樹皮は灰褐色、濃緑色の葉はちぎると樹脂の香りがします。年間通して白色の小さな花が咲き、花後には緑色の小さな果実がつきます。アミリスの精油は樹皮から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色は淡黄色〜淡茶色で粘性があり、バレリアノールやオイデスモールなどのセスキテルペンアルコールが主成分です。ほのかに甘いバルサムとウッディ、バニラやベンゾインを想わせるドライで温かみのある香りです。流通量が少ないためアロマセラピー利用は一般的ではありませんが、主に男性用香水、石鹸や化粧品の香り付け、ブレンドの保留剤などに利用されています。皮膚刺激性がないためスキンケアにも利用され、皮膚を柔らかくして弾力性を高めるので乾燥肌や成熟肌に適しています。その他にもマダニやブヨに対する忌避作用があることが研究されています。感情面ではストレスを和らげて心を落ち着かせ、リラクゼーションを促しながらも気分を高揚させます。瞑想やマインドフルネスにも最適で、甘い香りは媚薬の側面も併せ持ちます。 《アミリス精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮静、抗不安、消毒、瘢痕形成、抗菌、抗炎症、皮膚軟化 心への作用:心のバランス調整を行い、精神的な疲労や不安をなだめます。 ヒーリングの作用:平和と静けさをもたらし、深いリラクゼーションと瞑想に誘います。 キーワード:θ波、安心感、内なる神とのつながり 相性の良い精油:ラバンディン、オークモス・アブソリュート、シトロネラ、ゼラニウム、シダーウッド・バージニア、アトラスシダー、ガルバナム、エレミ、フランキンセンス、ラベンダー・トゥルー、スプルース、クローブバッド、ヘリクリサム、ブラックパイン、サイプレス、レモン、ベルガモット、クリストマリン、シトロネラ、ローズ、ベチバー、イランイラン 《アミリス精油》を使ったホームケアの方法 ◆香水作りに
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