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精油とハーブのプロフィール事典《ポメロ(ブンタン、ザボン)Pomelo》
![]() 英名:Pomelo ![]() ポメロは、東南アジア・中国南部・台湾などを原産とするミカン科の常緑の低木です。和名は「ブンタン」、「ザボン」と呼ばれ、その他にもボンタン、ウチムラサキ、ザンボア、ジャボ、ジャボンなどの呼び名があります。ポメロとブンタン、ザボンは同じ種類ですが、一説では果肉が淡黄色の品種をブンタン、ピンク色の品種をザボンと呼び分けたと言われています。ポメロはアメリカのカリフォルニア州でも多く栽培され、日本では高知県がブンタンの生産量の90%を占めています。ポメロの名前はインドネシアのポンペルムス村に由来し、日本には元禄の時代に漂着した貿易船によって渡来したとされています。ポメロからは自然交配や人工交配によって様々な柑橘類が生まれており、グレープフルーツやハッサク、獅子柚子、晩白柚(ばんぺいゆ)などはポメロの自然交配種です。ピンク色の果肉のポメロは「チャンドラポメロ」(チャンドラはインド神話の月の女神の名前)と呼ばれています。樹高は3〜4mに成長し、初夏に肉厚の香りのよい白い花を咲かせます。果実は12〜1月にかけて収穫され、酸味が強いため収穫後1〜2カ月ほど熟成させてから食用します。果実の直径は15〜25cmと大きく、重さは500g〜2kgと柑橘類のなかで最も重量があります。未熟果は緑色、熟すと黄色となり、皮が2cmほどで厚く、果肉はピンク色〜淡黄色で果汁は少なく、爽やかな甘みと酸味にわずかな苦味があります。生食の他に果皮の砂糖漬けやジャム、飴(ボンタン飴)などの加工食品にも利用されています。果皮にはフラボノイドのナリンギン、リモネン、β-ミルセンなどの他に辛味成分のサンショオールが含まれています。中医学では食欲不振、消化不良、つわり、二日酔いなどの生薬として利用され、果汁には血糖値降下作用があります。精油は果皮から冷圧搾法もしくは水蒸気蒸留法で抽出されます。主成分はリモネン、リナロール、ネラールなどで、その他に香気成分のヌートカトンが含まれています。グレープフルーツと似た作用でアロマセラピーに一般利用出来ますがポメロ精油としての一般流通は少なく、ブンタン精油は国内産の和精油として若干量が流通しています。冷圧搾法で抽出された精油には光毒性があるため、皮膚塗布後12時間は紫外線を避けます。
一般的な精油に期待される作用:抗うつ、抗不安、精神高揚、健胃、食欲調整、脂肪溶解、抗菌 心への作用:気持ちを高めてストレスからの解放を助けます。ダイエット中の葛藤を取り除いて心に落ち着きと満足感を与えます。 ヒーリングの作用:感情的な苦痛を和らげ、豊かになることへのブロックを解き放ちます。 キーワード:幸福感、満足、解放 相性の良い精油:ほとんどの精油とよく合います。 禁忌:皮膚刺激の可能性があります。冷圧搾法による精油は光毒性があるため肌使用後12時間以内は直射日光を避けます。抗うつ剤、血圧降下剤は相互作用の可能性があるため、服薬中の場合は医師、薬剤師に相談します。
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