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精油とハーブのプロフィール事典《サルサパリラ Sarsaparilla》
英名:Sarsaparilla サルサパリラは、熱帯アメリカ原産のサルトリイバラ科シオデ属のつる性の常緑多年性植物です。サルサパリラの語源はスペイン語で「トゲのつる」を意味する「zarzaparillia」に由来しています。歴史の古い薬用植物でスペイン人によってアメリカ先住民からヨーロッパに伝えられました。木質の茎には鋭いトゲがあり、巻きひげを伸ばして15mほどに成長します。葉は細長いハート形で花は白色、花後になる小さな丸い果実は未熟なうちは緑色、熟すと赤紫色〜暗紫色になり種子が一つ含まれています。有用部は根で収穫時には再び成長出来るように根の一部を残して収穫されます。原産地のネイティブアメリカンたちは根の煎剤を風邪、咳、皮膚病などに用いてきました。解毒、消炎作用のあるハーブとして15〜18世紀のヨーロッパでは梅毒の治療に用いられた歴史があり、近縁種の「土茯苓(どぶくりょう)」(学名:Smilax glabra)も生薬として、かつては梅毒やハンセン氏病の治療に使われてきました。根のエキスは乾燥根を粉砕し、水もしくはアルコールで煮沸して抽出します。エキスにはステロイドサポニンが多く含まれて泡立ちがあり、ほろ苦いアニスの風味は19世紀の清涼飲料水にフレーバーとして加えられて評判となりました。最も有名なのはアメリカのノンアルコール炭酸飲料「ルートビア」で湿布を連想させる独特な甘さのある薬草風の味は好みが分かれます。その他にも台湾コーラとして知られる台湾産の炭酸飲料水「黒松沙士」(くろまつさし、ヘイソンサースー)にもサルサパリラのフレーバーが加えられています。 《サルサパリラ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根茎 ハーブの成分:フラボノイド、フィトステロール、ステロイドサポニン 一般的なハーブに期待される作用:強壮、駆風、発汗、利尿、解毒、血液浄化、抗炎症、肝臓保護、鎮咳
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