英名:Red spider
学名:Lycoris radiata Herb.(リコリス・ラディアータ)
和名:ヒガンバナ(彼岸花)
科名:ヒガンバナ科
種類:多年草
草丈:約30〜50cm
原産地:中国
ヒガンバナ植物画:Wikipedia
ヒガンバナは、中国大陸を原産とするヒガンバナ科の多年草です。属名の「Lycoris」はギリシャ神話の海の女神の名前を、種小名の「radiata」は放射状を意味しています。 日本には本州から沖縄まで分布し、道端や土手、畦道、墓地の周りなどによく見られる植物です。ヒガンバナの名前は秋のお彼岸の頃(9〜10月)に茎先に鮮やかな赤色の花を咲かせることから名付けられました。別名を「曼珠沙華」(まんじゅさげ、まんじゅしゃげ、まんじゅしゃか)と言い、サンスクリット語の「赤花」、「天界に咲く花」を意味しています。仏典ではお釈迦様が法華経を開いた時に際に天上から降ってきた祝い花の1つとされ、日本には仏教と前後して伝来しました。花を咲かせる時期には葉がなく、花が枯れた後に葉が伸びてくることから「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」と呼ばれています。墓地周りに咲くことから死を連想させる忌み花とされ、俗に「死人花」、「墓花」、「仏花」、「幽霊花」、「葬式花」、「狐花」など、数多い(不吉な印象の)呼び名があります。この植物が墓近くに植えられたのは鱗茎(球根)に毒があり、かつての土葬の時代には野犬や鼠除けの意味があったと言われています。有毒のため「シタマガリ(舌曲がり)」の呼び名もあります。果実はつかず、球根(鱗茎)で増殖し、デンプン質の多い球根にはアルカロイドのリコリンやガランタミン、セキサニン、ホモリコリンなどが含まれています。生薬名を「石蒜(せきさん)」として薬用に使われ、鎮咳、去痰、鎮痛、血圧降下、催吐などの薬理作用などがあります。市販の鎮咳薬に利用されていますが毒性が強いため一般利用は避けるべき植物の一つです。
《ヒガンバナ》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:鱗茎(球根)
ハーブの成分:アルカロイド(リコリン50%、その他にホモリコリン、ガランタミン、リコラミン)
禁忌:全草に毒性があるため一般利用は避けます。誤食すると吐き気、流涎、腹痛、下痢、中枢神経麻痺などの中毒症状を起こし、重篤な場合は死に至ることがあります。手に触れた場合は水でよく洗い落してください。

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