|
精油とハーブのプロフィール事典《ネロリ/オレンジフラワー Neroli/Orange flower》
英名:Neroli ネロリ/オレンジフラワー植物画:Wikipedia 常緑低木のビターオレンジの木には素晴らしい芳香の白い花が咲きます。オレンジの花はヨーロッパでは伝統的に花嫁の冠やブーケに用いられてきました。清楚さと官能性を併せ持つ大変魅力ある香りです。花から抽出されるネロリ精油は手摘みされた1トンの花から1kgの精油しか取れない、希少かつ高価な精油のひとつで、一滴でも強い芳香が広がります。ビターオレンジの果皮からはビターオレンジ精油が、ツヤのある葉からはプチグレイン精油がそれぞれ抽出されます。つまり、ネロリ精油、ビターオレンジ精油、プチグレイン精油は全て同じ植物Citrus aurantiumから抽出されるものです。ネロリ精油の区分けとして、ビターオレンジの花から採れた精油を「ネロリ・ビガラーデ」と呼び、それと区別するためにスイートオレンジの花から採れた精油を「ネロリ・ポルトガル」、レモンの花から採れた精油を「ネロリ・シトロニエ」と呼ぶことがあります。ネロリ精油は使用上の安全性が高いため、低濃度であれば子供から妊娠中の方まで使用出来ます。ビターオレンジの花から採れることで光毒性を心配する方がいますが、果皮から採れるビターオレンジ精油とは異なり、ネロリ精油には光毒性はありません。ネロリ精油は特にスキンケアに真価を発揮します。身体に関しては伝統的に動悸の緩和に使われ、強いショックやドキドキするような状況に対して選択されます。自律神経のアンバランスにも役立つ精油です。ビターオレンジの花から抽出されるネロリ・ウォーターは精油に似た芳香を持ち、禁忌もないため高価なネロリ精油の代用として価値あるものです。ビターオレンジの肉厚な白い花を乾燥させたものは一般にオレンジフラワーまたはオレンジブロッサムと呼ばれ、ハーブ療法で用いられます。花から抽出したネロリ精油が高価であるのに対し、オレンジフラワーのハーブ自体は特別高価ではありません。乾燥した状態でも香り高く、気持ちを穏やかにします。禁忌がなく、ハーブティーブレンドでは味のベースになるため、日常的なお茶として飲用出来ます。美容作用があるため、手作りコスメやハーブスチームに役立てられます。なお、オレンジの皮を乾燥したものはオレンジピールと呼ばれます。 ★逸話 ネロリの王妃★ 《ネロリ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗うつ、瘢痕形成、神経緩和、鎮静、鎮痙、デオドラント 心への作用:悲嘆、ショック状態、精神的な衝撃を受けるなどの気持ちが消耗している時に。感情が追い込まれた状態を安心させます。 ヒーリングの作用:トラウマのような傷ついた心と魂に。悲嘆感情の解放を助け、慰めと安心で包みます。傷つき弱ったオーラの修復を行い、魂の純粋さ、希望、喜びを取りもどします。サイキックアタック(エネルギーの侵害)の際に相手との線引(セパレーション)を助けます。 キーワード:純粋さ、修復、安心 相性の良い精油:どの精油とも相性が良く、特に柑橘系、花系、ハーブ系と合います。香りが強いため少量にするとブレンド全体をバランスします。 《ネロリ精油》を使ったホームケアの方法 ◆眠れない、不安感、落ち着かない気持ちに ◆動悸、高血圧に ◆月経前症候群、思春期のアンバランスに ◆妊娠線の予防、マタニティケア、産後ケアに ◆更年期の不調、特に感情的な辛さに ◆すべての肌質のスキンケア(特にしみ・そばかす)に 《オレンジフラワー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:花 ハーブの成分:精油、フラボノイド、苦味質 一般的なハーブに期待される作用:鎮静、細胞修復、抗うつ、抗不安、強壮、鎮痛 ハーブティーブレンド:何にでもよく合い、ブレンドのベースになります。 ハーブティーの浸出時間:5分 ハーブティーの味:柑橘が香る花茶の味わい 《オレンジフラワー》ドライハーブの使い方 ◆ストレスから来ている偏頭痛、胃痛、下痢に ◆眠れない、緊張感、落ち着かない気分に ◆乳幼児の疝痛に ◆更年期、婦人科系の不調に ◆スキンケアに ◆ポプリ、ハーブピローに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|