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精油とハーブのプロフィール事典《キク(菊)Chrysanthemum》
![]() 英名:Chrysanthemum ![]() キク(菊)は、中国原産のキク科キク属の多年草です。属名の「Chrysanthemum」は「黄金の花」を、種小名の「morifolium」は「桑の葉のような」をそれぞれ意味しています。直立した茎は木のように固くなり、9月から12月にかけて茎先に頭花をつけ、葉や花には特有の強いカンファー調の香りがあります。「菊(鞠)」の文字には「最終」の意味があり、花が年の終わりに咲くことに由来しています。日本には奈良時代に渡来し、食用、薬用、観賞用など多くの品種があります。観賞用の菊は「イエギク」と呼ばれ、頭花の大きさで大菊、中菊、小菊に分類されます。食用される菊のなかで刺身のツマに使われるのは小輪の黄色い「つまぎく」で、ビタミンB1・B2・E・K、葉酸などが含まれています。強い苦味には解毒や殺菌の作用があり、生魚に対する食中毒予防となります。おひたしや甘酢漬けなどに使われるのは黄色や紫色の大輪の「食用ぎく」で、苦味はなく食感が良いのが特徴です。食用菊の旬は秋で、9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」、「菊の節句」として祝う風習があります。この日は菊の花びらの香りを移した菊酒を飲み、乾燥させた菊花を枕に詰めた「菊枕」などで健康長寿を願います。菊の強い香りには邪気払いの力があるとされ、切り花の日持ちが良いことから仏花に使われています。食用菊を乾燥させたものは「菊花」(きくか、きっか)と呼ばれ、中国では古くから生薬として使われてきました。菊花に湯を注いだものを菊花茶と言い、主に甘菊、抗菊(黄菊)、除菊(白菊)の 三種類が利用されています。菊花にはクサンテノンやビタミンAが含まれ、鎮痛、鎮静、抗炎症、解毒などの作用があり、特に眼精疲労や目の充血などに良いとされてきました。菊花茶にはわずかな苦味とほのかな甘みがありますが特有の菊の香りがするため好みが分かれます。シングルで飲みにくいと感じる場合は中国茶や他ハーブとブレンドすると飲みやすくなります。
ハーブの使用部位:頭花 ハーブの成分:フラボノイド(ルテオリン、アカセチン)、モノテルペンアルコール(ボルネオール) 一般的なハーブに期待される作用:抗菌、抗炎症、解熱、解毒、利尿、肝臓強化 ハーブティーブレンド:白茶、ウーロン茶、プーアール茶、緑茶、甜茶、ジャスミン、ネトル、ジャーマンカモミールなど ハーブティーの浸出時間:5分 ハーブティーの味:爽やかな香り、わずかな苦みと甘味
◆目の疲れに
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