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精油とハーブのプロフィール事典《サトウキビ Sugar cane》
![]() 英名:Sugar cane ![]() サトウキビは、インド原産のイネ科サトウキビ属の熱帯生多年草です。「甘蔗」(かんしゃ、かんしょ)とも呼ばれ、サトウダイコンと並んで砂糖の原料となる植物です。属名の「Saccharum」は「砂糖」を、種小名の「officinarum」は「薬用」を意味しています。日本には8世紀に渡来し、沖縄や奄美大島で栽培されています。草丈は約3〜6mで茎には節があり、1m以上に伸びる葉は堅く、素手で触れると皮膚を傷つけるので注意が必要です。秋になると長い穂にススキのような灰白色の小花を多数つけます。茎幹の内部に糖分を含み、砂糖が希少な時代には生のままかじって食べられた事もありました。サトウキビの茎幹を圧搾して不純物を取り除き、濃縮させると色の黒い「黒糖」が得られます。黒糖はカリウム、カルシウム、鉄分、リンなどのミネラルが豊富に含まれ、特有の風味とコクがあります。さらに不純物を取り除いて結晶と糖蜜に分離、精製すると粗糖やきび砂糖などの「含蜜糖」となり、さらに精製して甘味成分のみを取り出しものが上白糖、グラニュー糖、三温糖などの「精製糖」になります。それぞれの糖類は風味や含有成分が異なるため、料理、飲料、デザートなどの目的に応じて使い分けします。アロマクラフトでは砂糖には保湿作用があるため、ドライハーブ、クレイ、精油などを加えたシュガースクラブやバスシュガー(入浴剤)としてスキンケアや手作りコスメに利用されています。その他にも、近年ではサトウキビはトウモロコシと並んでバイオエタノール(植物の糖、デンプン、セルロースなどを原料とするエタノール)の原料として利用されています。サトウキビの糖分を酵母菌によって発酵させ、糖を分解し、蒸留、脱水すると99.5%以上の無水エタノールとなります。サトウキビ由来のエタノールはアロマクラフトで無水エタノールやウォッカと同じように、精油の希釈剤や溶解剤として活用されています。ローションなどの水分ベースの保存剤、消毒用スプレー、外用ハーブチンキ作りに、その他にもスキントナーやヘアトニックに加えると皮膚の収れん性を高めてさっぱりとした爽快感を与えます。サトウキビ由来のエタノールはアロマクラフトの容器や道具類の消毒、アロマデュフューザーなどに付着した精油の残滓の拭き取りなどにも利用出来ます。
基材の成分:アルコール(酒精) 一般的な基材に期待される作用:殺菌、消毒、収れん、精油の溶解 匂い:アルコール臭
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