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精油とハーブのプロフィール事典《マウンテンハーブ Mountain herb》
英名:Mountain herb、Greek Mountain Tea マウンテンハーブは、ギリシャのバルカン半島原産のシソ科シデリティス属の多年草です。シデリティス属には200以上の種類があり、マウンテンハーブは総称です。シデリティス・スカルディカは有用性の高いマウンテンハーブとしてよく知られており、一般にグリークマウンテンティー(ギリシャの山茶)、ムルサルスキー、アイアンワート、シェファーズティー(羊飼いのお茶)などの名前でも知られています。灰緑色の楕円形の葉はフェルトのような手触りで、6〜8月に長い穂状で淡黄色の唇状の花を多数咲かせます。花にはレモンのような香りがあり、虫たちの蜜源となります。ギリシャを中心とする地中海沿岸地方の標高1,000m以上の高地に自生する高山ハーブで古代ギリシャの時代から地中海沿岸地方で親しまれてきた歴史のある薬用植物です。ヒポクラテス、テオフラストス、ディオスコリデス、ガレノスなどの古代の医師や植物学者などによって推奨され、ディオスコリデスの「マテリア・メディカ」にも採録されています。現代でもこのハーブのティーやチンキ剤はギリシャの人々の良き家庭薬であり、現地の健康茶として愛されてきました。 抗菌、抗炎症、鎮痛、駆風、抗酸化などの作用があり、風邪の症状などに役立てられてきました。近年ではこの植物にアルツハイマー型認知症の予防となる可能性が研究されています。その他にも属名の「Sideritis」はギリシャ語で「鉄」を意味する「シデロス」に由来し、浸出液やチンキは鉄製の道具で傷ついた皮膚の損傷を癒すとされてきました。ティーにする場合は花の咲き始めに先端の20cmほどの部分を切って茎ごと使います。フレッシュでも乾燥でもティーとして利用出来、ティーの味は柔らかく、香り高く、スパイシーでわずかな甘味があります。夏はアイスティーとしても親しまれ、レモンのスライスを加えるとより美味しくなります。 《マウンテンハーブ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:花、茎 ハーブの成分:亜鉛、カリウム、苦味質、タンニン、フラボノイド、精油(ミリスチシン、メントール、チモール、カルバクロールなど) 一般的なハーブに期待される作用:抗菌、抗炎症、抗酸化、鎮痙、鎮痛、抗うつ、駆風 ハーブティーの浸出時間:5分 ハーブティーの味:柔らかく爽やかな味わい、ほのかな甘みとスパイシー 《マウンテンハーブ》ドライハーブの使い方 ◆咳、喉の痛みに
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