英名：Hinoki、Hinoki cypress
学名：Chamaecyparis obtusa（カマエキパリス・オブトゥサ）
和名：ヒノキ（檜、桧、檜木、扁柏）
科名：ヒノキ科
種類：高木
樹高：約20〜50m
原産地：日本
精油の抽出部位：木部
精油の抽出方法：水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ：軽いレモン様のウッディーの香り
香りのノート：ミドル〜ベース
ブレンドファクター：5
精油の成分例：
【セスキテルペン炭化水素】カジネン（15〜25％）
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン（5〜20％）
【セスキテルペンアルコール】α-カジノール（5〜10％）
【セスキテルペンアルコール】T-ムロロール（10〜15％）
【モノテルペン炭化水素】α-テルピネオール（微量）
【エステル】酢酸テルピニル（微量）
【モノテルペンアルコール】ボルネオール（微量）

ヒノキは、日本原産のヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹です。日本の固有種で本州から屋久島、その他に台湾にも分布しています。英名では「ジャパニーズサイプレス」と呼ばれていますが、サイプレスに比べて球果は小さいのが特徴です。「ヒノキ」の名前の謂れは、その昔にこの木を擦って火をつけた事から「火の木」、あるいは日本では最高を表わす意味の「日の木」、この木の持つ霊力を表わす「霊（ひ）の木」などの説があります。樹形は円錐状で遠目にはスギと似ていますがヒノキの葉にはスギのような鋭いトゲがなく、葉は柔らかく、うろこ状で葉の裏には白い模様があります。葉や木部にはレモン様の香りがあり、雌雄同株で花は春に咲き、雄花雄花ともに枝先に付き、雌花は秋に球果となります。スギと同じく風媒花で、花粉はアレルギー性鼻炎の花粉症の原因となることで知られています。スギと並ぶ林業木で木材には光沢があり、木目が美しく揃って耐久性や耐水性があることから古くから建材として使われてきました。世界最古の木造物である法隆寺はヒノキ造りで東大寺や伊勢神宮もヒノキ材で造られています。その他にも木材は能楽堂の建材、仏像、船材、升、風呂材、卓球台などに利用されてきました。精油は主に木部から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色は透明〜淡黄色で、特に日本人にとっては大変馴染み深い「ヒノキの香り」として森林浴を想わせる心の安らぎをもたらします。ヒノキの香りはリラックスだけではなく、心をほどよく高めて元気づける働きがあります。ヒノキ精油には優れた抗菌作用があり、空気中のカビや細菌の繁殖を抑制します。駆虫作用にも優れており、布団のダニ、ノミ除け、タンスの虫除けになります。

 

《ヒノキ精油》の作用

一般的な精油に期待される作用：鎮静、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、防虫、防ダニ、消臭、抗酸化、防腐、創傷治癒、高揚、抗不安、抗喘息

心への作用：精神の安定作用があります。ヒノキ風呂などで日本人には非常になじみやすい木の香りでリラックスします。心を強壮させ、元気づける働きもあります。

ヒーリングの作用：人から影響を受けることなく自分をまっすぐに保たせます。精神を浄化し、力を与えます。宇宙の法則、永遠、全体性への理解を助けます。グラウンディングとセンタリングを行う時に。古来の智恵を受け取り、魂の年輪を刻みます。

キーワード：不朽、精神安定、宇宙との一体感

相性の良い精油：樹木系、柑橘系、樹脂系との相性が良い。サイプレス、ジュニパーベリー、レモン、オレンジ、マンダリン、ベルガモット、ローズウッド、サンダルウッド、フランキンセンス、ミルラ、ガルバナム、パチュリ、ローズマリー、クラリセージ、マジョラムなど。

禁忌：肌使用は皮膚刺激の可能性があります。妊娠初期は使用を避けます。

 

 《ヒノキ精油》を使ったホームケアの方法

◆防虫、防ダニに
　ティッシュもしくはサシェに垂らしてタンスや布団に入れておきます。

◆タバコ、ペットの臭い消しに
　レモン精油とブレンドしたスプレー水を室内やゲージ周りに撒きます。

◆ペット（成犬）のノミ、ダニ除けに
　ティッシュに1滴垂らし、首に巻くバンダナやスカーフに折りたたんで入れます。

◆精神統一、瞑想に
　スプレー水もしくは芳香浴を行うか、キャンドルに加えて火を灯します。

◆グラウンディングに　※精神世界的な利用法
　キャリアオイルに希釈して、足裏に塗布します。
 

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