英名:Hawaiian Sandalwood
学名:Santalum paniculatum(サンタルム・パニクラツム)
和名:ハワイアンサンダルウッド
科名:ビャクダン科
種類:常緑低木
樹高:3〜10m
原産地:ハワイ諸島
精油の抽出部位:心材
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:濃厚な甘さのあるウッドの香り
香りのノート:ベース
ブレンドファクター:6
精油の成分例:
【セスキテルペンアルコール】サンタロール(70%〜)
Santalum植物画:plantillustrations.org
ハワイアンサンダルウッドは、ハワイ諸島固有種のビャクダン科の常緑低木です。別名マウンテンサンダルウッド、もしくはハワイの言葉で「イリアヒ」とも呼ばれています。標高450〜2500mの場所に植生し、樹高は3〜10m、他の植物の根から栄養分を得ている半寄生植物です。葉は革質で肉厚、花は赤みがかった色をしています。成長が遅い植物で開花と結実までに7〜10年かかる事があります。ハワイ諸島では18世紀後半から19世紀初頭にかけて輸出用の家具や香料のために乱獲されたため、サンダルウッドの原生林が非常に減少してしまいました。インド産やオーストラリア産サンダルウッドと同じように持続可能な収穫が求められる植物の一つです。木部、花、根などのすべてに芳香があり、ハワイの王族たちは香木を神聖な儀式に用いてきました。その他にも木材はカヌーのパドル、装飾家具の彫刻、ハワイの伝統楽器ウケケの製造、手工芸品、蚊除けなどに、心材のパウダーはココナッツオイルの香り付け(香油やロミロミマッサージのオイル)、タパと呼ばれる伝統的なハワイの樹皮布の香り付け、線香作りなどに用いられてきました。心材からは水蒸気蒸留法によって精油やハイドロゾルが抽出されます。精油の色は淡黄色でセスキテルペンアルコールのサンタロールが主成分です。長持ちするベースノートの芳香はヘアオイルや香油に適しており、濃厚で洗練された甘さのあるウッドの香りは、心をなだめて深い瞑想やマインドフルネス、集中状態へと誘い、安らかな眠りと心の平穏さをもたらします。インド産のサンダルウッドと同じく媚薬の側面があり、親密な状態を作り出すのに役立ちます。
《ハワイアンサンダルウッド精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:鎮静、高揚、抗菌
心への作用:ストレスや緊張をほどいて、心をなだめ、精神の安定をもたらします。
ヒーリングの作用:深い精神性の扉を開いて、神聖な次元とのつながりを作ります。
キーワード:神聖、官能、瞑想
相性の良い精油:ジャスミン、イランイラン、ローズ、マートル、ローズウッド、ホーリーフ、パチュリ、クラリセージ、ラベンダー、カモミール、シナモンバーク、ベチバー、フランキンセンス、シダーウッド、ファーニードル、パイン、柑橘系
《ハワイアンサンダルウッド精油》を使ったホームケアの方法
◆精神統一、瞑想に
芳香浴を行うか、キャリアオイルで希釈して胸元に塗布を行います。
◆香水、香油に
性別を問わず、魅力を高める香水や香油の材料として加えます。
◆フェイシャルミスト、美容液に
乾燥肌、成熟肌のためのミストやシーラムに加えます。

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