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精油とハーブのプロフィール事典《カラタチ Trifoliate orange》
![]() 英名:Trifoliate orange ![]() カラタチは、中国中部原産のミカン科カラタチ属の落葉低木です。属名の「trifoliata」は「三枚の葉」を意味し、葉が3枚であることに由来しています。万葉集にも記述され、日本には奈良時代に渡来したと言われています。緑色の枝には鋭い刺があり、かつての日本では防犯のために生垣として植栽されてきましたが現在ではカラタチの生垣は見られなくなりました。カラタチには柑橘樹が感染するウィルスを媒介するアブラムシに対する耐性があるため、栽培されている多くの柑橘樹の台木として利用されています。耐寒性のある丈夫な木で4〜5月の葉が出る前に芳香のある5弁の白色の花を咲かせます。9月〜11月に収穫出来る直径3cmほどの未熟な青い果実を輪切りにして乾燥させたものは「枳殻」(きこく)もしくは「枳実」(きじつ)と呼ばれる生薬として利用されてきました。乾燥させた果実は黒っぽく、芳香性健胃、利尿、発汗、去痰などの作用があるとされ、茶剤や煎剤の他に焼酎などに浸けて薬用酒としても利用されています。なお、カラタチの生の果実は種子が多く、酸味と苦みが強いため食用はされません。ユズ湯のように果実の香りを楽しむ浴用の果実として使われることがあります。
ハーブの使用部位:未熟果実 ハーブの成分:ナリンギン、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ポンキリン 一般的なハーブに期待される作用:健胃、利尿、去痰、発汗 ハーブの味:苦味と酸味
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