英名:Chinese peony
学名:Paeonia lactiflora(パエオニア・ラクティフローラ)
和名:シャクヤク(芍薬)
科名:ボタン科
種類:多年草
草丈:50〜80cm
原産地:中国北部
シャクヤク画像Wikipedia
シャクヤクは、中国北部原産のボタン科の多年草です。草丈は50〜80cmに成長し、数本の直立した茎の先に赤、ピンク、白色などの大輪の花を咲かせます。花姿の美しさから「婥約」(しゃくやく、姿がしなやかで美しい)と呼ばれ、名前の由来となりました。日本には古い時代に中国から渡来し、薬用、観賞用に栽培されています。英語では芍薬と牡丹は同じ「Peony(ピオニー)」の名前で呼ばれており、花姿は良く似ていますが芍薬は草本、牡丹は木本に属し、花の芳香は芍薬の方が強いのが特徴です。薬用植物として「神農本草経」の中品に記載され、第二類医薬品として日本薬局方に収載されています。生薬名は「芍薬」(しゃくやく)で、有用部の根は褐色の紡錘形で曲がっていないものが良質とされています。根には特異な酸の匂いがあり、わずかな甘みと苦味があります。女性のための益気・補血の生薬として月経不順、冷え性、不妊などに利用され漢方処方では当帰芍薬散、葛根湯、十全大補湯、芍薬甘草湯、大柴胡湯など多くの漢方薬に配合されています。美しい女性の姿を喩えて「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、この言葉は本来は婦人のための生薬の使い方であるとの説があります。根に含まれるペオニフロリンには鎮痛、抗痙攣、抗炎症などの作用があり、筋肉痛、腹痛、胃痙攣などにも利用されています。
《シャクヤク》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:根
ハーブの成分:ペオニフロリン、オキシペオニフロリン、ベンゾイルペオニフロリン、安息香酸、ガロタンニン
一般的なハーブに期待される作用:収斂、消炎、鎮痛、抗菌、止血、浄血、抗痙攣

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