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精油とハーブのプロフィール事典《クリストマリン(シーフェンネル)Criste marine》
![]() 英名:Criste marine、Sea fennel ![]() クリストマリンは、ギリシャ、カナリア諸島、イギリスとアイルランドの南部と西海岸、北アフリカ、黒海を含むヨーロッパの地中海と西海岸原産のセリ科の多年草です。別名シーフェンネル、ストーンフェンネル、サンピア、ロックサンピア、ロックフェンネル、シーアスパラガスとも呼ばれています。属名の「Crithmum」は、この植物の種子が大麦に似ていることから大麦を意味するギリシャ語の「krithari」に由来しています。種小名の「maritimum」は、この植物が沿岸地域に自生することを示しています。ギリシャ神話ではプロメテウスがこの植物の茎に潜んでいた火を地上に与えたとされています。塩分の強い海辺の崖や岩に自生する多肉植物で丈夫な根茎で土中深くから水を吸い上げ、肉厚の葉に蓄えます。葉にはフェンネルやアニスシードのような風味があり古くから薬草や食用に使われてきました。7月〜10月にかけて咲く傘形の花は黄緑色で大きな蕾をつけます。葉にはシリカ(ケイ素)やビタミン A・C・E、ヨウ素、ポリフェノールなどが豊富に含まれており、特にビタミンCは100gで1日のビタミンC必要量の75%を満たすほどの量が含まれています。そのため、昔の船乗りたちは長い航海の際に壊血病を防ぐ目的でこの植物を持っていきました。古代ギリシャの医師ヒポクラテスはこの植物に利尿と解毒の作用があるとし、ディオスコリデスやプリニウスもこの植物の有益性について記しています。精油は花を含む全草から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色はクリアでさらりとしており、土っぽさを感じさせるトップノート、その後にレモン様のフレッシュグリーンノートに変わります。抗菌、抗酸化、去痰、駆風、胆汁分泌促進、消化促進、利尿、リンパ循環促進などの作用があるとされ、フランス式のアロマセラピーではリンパドレナージュやセルライトのケアなど使用されています。キャリアオイルで希釈して腹部に塗布すると消化をサポートし、その他に呼吸器系の不調にも利用されています。美容面ではスキンケアに用いると皮膚を柔らかくして毛穴を引き締めます。皮膚のターンオーバーを促進して肌老化を遅らせるので成熟肌や小じわやたるみの気になる肌に役立ちます。クリストマリン精油の個性的な香りは気分を高揚させて感情のバランスを取り、心の静けさと前向きな気持ちをもたらします。
一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗酸化、去痰、駆風、胆汁分泌促進、消化促進、利尿、リンパ循環促進 心への作用:精神に集中力と明晰さをもたらし、心に活力を与えて気分を高揚させます。 ヒーリングの作用:感情的な消耗のある時、打ちのめされたように感じる時に海風のような爽やかさを届けます。 キーワード:若返り、回復、輝き、海風 相性の良い精油:ヘリクリサム、ラベンダー・トゥルー、レモン、ベルガモット、グレープフルーツ、ペパーミント、ジュニパーベリー、コリアンダー、ブラックペッパー
◆セルライト予防に ◆消化不良に
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