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精油とハーブのプロフィール事典《ヘーゼルナッツ Hazelnut》
![]() 英名:Hazelnut ヘーゼルナッツ(ヘイゼルナッツ)は、ヨーロッパ、アジア西部、北アフリカ原産のカバノキ科の落葉低木「ヘーゼル」の果実です。属名の「Corylus」は、ギリシャ語でヘルメットを意味する「korys」に由来しており、この樹の果実がガクに覆われている様子を示すものです。種小名の「avellana」は、イタリアのヘーゼルナッツの産地である町の名前「Avellino」に因んでいます。和名はセイヨウハシバミと言い、葉にしわがあるので「ハシワミ」と呼ばれ、それが訛って「ハシバミ」となったそうです。日本には奈良時代に渡来していますが、日本にも近縁種のハシバミ(学名:Corylus heterophylla)が分布しています。ヘーゼルの枝は古来より英知の象徴とされ、特に二股の枝は水脈や鉱脈を探し当てるダウジングロッド(ダウジングワンド、占い棒)として使われてきました。ヨーロッパでは悪霊を追い払い、隠されているものを探し出すことから「幸運の杖」とされてきました。茎には柔軟性があり、緑色のハート形の葉は秋に黄色に変わります。早春に咲く花は雌雄同株で小さな赤い雌花と長細い黄色の雄花をつけ、花後になる丸い形の果実は秋に熟し、ヘーゼルナッツとして食用されてきました。日本の伝統色である「榛色」(はしばみいろ)は、ヘーゼルナッツの色(薄茶色)に由来しています。香ばしく柔らかい食感のナッツでカロリーは100gあたり701kcalと高く、オレイン酸、葉酸、ビタミンE、ビオチン、マンガン、カルシウム、マグネシウム、銅、食物繊維などの栄養成分が豊富に含まれています。生食、ロースト、ペーストなどで利用され、濃厚な味わいはチョコレートとの相性が良く、特に製菓材料として人気があります。ナッツからは圧搾によってヘーゼルナッツオイルが得られます。オイルはナッツ同様に栄養成分が豊富で、加熱に強く、食用油として料理や菓子作りに広く利用されています。ヘーゼルナッツオイルは酸化安定性が高く、体内の過酸化物の発生を抑えます。オイルはスキンケアにも役立てられており、アロマセラピー基材としても利用されています。
ヘーゼルナッツオイルは優れたスキンケアオイルとして化粧品業界で広く利用されています。オイルの色は淡黄色〜琥珀色で軽い手触りで毛穴を塞ぐことなく、皮膚にゆっくりと浸透します。オレイン酸、ビタミンE、タンニン等が豊富に含まれ、肌を柔らかく保つのでマッサージオイルとして最適です。収斂作用があるため、脂性肌やニキビ肌、その他に静脈瘤のケアにも役立ちます。冷暗所保存で比較的長持ちするオイルで低温になると白濁しますが品質には影響ありません。 基材の成分:オレイン酸(66〜85%)、 リノール酸(7〜25%)、パルミチン酸(4〜9%)、ステアリン酸(1〜6%) 一般的な基材に期待される作用:保湿、収れん、抗酸化 匂い:ほのかに甘いナッツの軽い香り
◆トリートメントオイル、香油に
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