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精油とハーブのプロフィール事典《ワイルドチェリー Wild Cherry》
![]() 英名:Wild Cherry ワイルドチェリーは、ヨーロッパ、北西アフリカ、西アジア原産のバラ科サクラ属の落葉高木です。和名をセイヨウミザクラと言い、桜桃(おうとう)、スイートチェリーとも呼ばれています。属名の「Prunus」は、古代ギリシア語の「プラム」を意味する言葉、種小名の「avium」は「鳥」を意味する言葉にそれぞれ由来しています。樹高は15〜30mに成長し、幹は最大で直径1.5mになるものもあります。樹皮は紫がかった茶色で焦茶色の皮目があり、緑色の葉は秋に紅葉して落葉します。花は白色で花弁は5枚、開花は4〜5月でハチによって受粉します。花後に直径2cmほどの実がなり、6〜7月頃に熟します。酸味が少なく甘く光沢のある果実は「さくらんぼ」として食用され、熟すにつれて赤色から濃紫色に変わります。果肉は生食されるほか、コンポート、シロップ、ゼリー、果実酒などに利用されています。ワイルドチェリーの木は植えてから実がなり始めるまで3〜4年かかり、7年目に成熟期を迎えると果実の収穫量は最大となります。未熟な実や種子には青酸配糖体が含まれているため毒性があるので注意します。日本では山形県が名産地で「佐藤錦」に代表される美味しい品種が多数あります。
チェリーカーネルオイルは、ワイルドチェリーの種(仁)から低温圧搾法で得られるオイルで別名チェリーシードオイル、チェリーピットオイルとも呼ばれています。同じバラ科の植物オイルであるスイートアーモンドオイルやピーチカーネルオイルと成分組成が似ており、化粧品材料やアロマセラピーの基材としてフェイシャルセラム、ローション、クリーム、シャンプー、コンディショナー、石鹸作り、スクラブ、リップバーム、ボディバームなどに広く利用されています。オイルの色は黄金色で、さらりとした手触りで皮膚に素早く浸透し、肌を柔らかく保ちます。オレイン酸、リノール酸、必須脂肪酸などのバランスとれたオイルでビタミンEとAを豊富に含み、スキンケアやマッサージオイル、ヘアケアオイルに適しています。炎症を和らげ、肌の弾力性を高めるので特に乾燥肌や成熟肌、デリケートな肌に役立ちます。 基材の成分:リノール酸 (40〜55%)、オレイン酸(23〜45%)、α-リノレン酸(3〜13%)、パルミチン酸 (5〜10%)、ステアリン酸(〜4%)、アラキジン酸(〜1.5%) 匂い:ほのかなチェリーの香りのするフルーティ、ナッツ、ベリーの香り
◆トリートメントオイルに
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