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精油とハーブのプロフィール事典《ヒマラヤスギ Himalayan cedar》
英名:Himalayan cedar ヒマラヤスギは、ヒマラヤ山脈西部原産のマツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹です。属名の「Cedrus」は、ギリシャ語で「スギ」を意味する「kédros」に由来しています。種小名の「deodara」はサンスクリット語の「神の木」を意味し、特にヒンズー教においては神聖な木とされ、パキスタンでは国樹に指定されています。クリスマスツリーとしても飾られることもある円錐型の大きな常緑樹で、成長が早く、枝の先端は優雅に垂れ下がっています。針葉は銀緑色で硬く、約30本が房状に生えています。樹木は雌雄同株で樹皮は灰褐色〜黒色、樹皮は樹齢を重ねるにつれて亀裂が生じて鱗状になります。樹皮、葉、樹脂には良い香りがあるため古来より香として焚かれ、ヒンドゥークシュ山脈の神託者たちは香煙によって聖なる啓示を受け取りました。心材、樹脂、樹皮には、抗炎症、抗酸化、去痰、発汗、利尿などの作用があるとされ、原産地の伝統療法では煎剤が泌尿器疾患、リウマチ、痔、不眠症、糖尿病、皮膚疾患、打撲、関節炎、ヘビの咬傷などに用いられてきました。木材は緻密で磨くと光沢が出て木目が美しく、耐久性、防腐性に優れることから寺院や宮殿などの建材に使われ、宗教的な理由から寺院周辺の林にも植えられてきました。ヒマラヤスギの精油は粉砕した木部から水蒸気蒸留法で抽出されます。芳香は温かみのある甘く柔らかなバルサムの香りがします。伝統療法で古くから使用され、近年では特に絶滅危惧種に指定されているアトラスシダー精油の代用品として使われています。精油には抗カタル、抗炎症、抗リウマチ、鎮静、冷却、消臭、去痰、殺虫、鎮静、強壮などの作用があるとされ、関節炎、軽い痛みや炎症、肺や呼吸器系の不調に使われてきました。スキンケアでは収れんと抗脂漏の作用があるため、ニキビ肌や脂性肌、オイリーな頭皮、フケなどに役立てられます。森林浴のように心身を包み込み、不安や緊張をなだめ、ストレスの多い変容の時期を支え、心に安定感をもたらします。 《ヒマラヤスギ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗真菌、抗カタル、抗炎症、抗脂漏、収れん、抗リウマチ、鎮静、冷却、消臭、去痰、防虫、鎮静、強壮 心への作用:森林浴のような森の香りはストレスを和らげて、心に落ち着きと安らぎをもたらします。 ヒーリングの作用:大いなる自然とのつながりを形成し、自信と自尊心を高めます。 キーワード:精神安定、グラウンディング 相性の良い精油:ラベンダー、ゼラニウム、スイートオレンジ、ローマンカモミール、ベチバー、ユーカリ、スイートマジョラム 禁忌:妊娠中、授乳中は避けます。 《ヒマラヤスギ精油》を使ったホームケアの方法 ◆消臭コロンに ◆咳、カタルに
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