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精油とハーブのプロフィール事典《スイスパイン Swiss Pine》
![]() 英名:Swiss Pine ![]() スイスパインは、中央〜東ヨーロッパの山岳地帯原産のマツ科マツ属の針葉樹です。中央ヨーロッパのアルプス山脈とカルパティア山脈、ポーランドのタトラ山脈、スイス、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、スロベニア、スロバキアのタトラ山脈、ウクライナ、ルーマニアに自生しています。別名スイスストーンパインと呼ばれ、海抜1300〜2200mの場所に生育し、耐寒性があるため街路樹や庭園にも植えられています。樹高は25〜35m、幹の直径は最大で約1.5mです。成長は遅く、樹高1mを超えるのに30年かかることがあります。樹齢500年〜1,000年のものもあり、世界的に最も長寿の木の一つです。樹皮は薄く、茶褐色で葉は5本が束になる「五葉松」です。球果はシュナップス(無色透明の蒸留酒)の風味付けに使用され、種子はタンパク質、脂肪、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含む美味しい実として食用されてきました。古くからアルプスの人々にとって神聖な木とされ、古代ローマ人は様々な有用性のあるこの樹を「アルプスの王」と称えました。木材には芳香樹脂の「ピノシルビン」が高濃度で含まれており、香りが良く、加工しやすいことから家具や彫刻に使われてきました。材には抗菌性と蛾の忌避作用があります。2003年のオーストリア、ヴァイツのヨアネウム研究所ではスイスパインに含まれる精油やフラボノイド成分が心拍数を減らし、心臓の負担を軽減することが公表されています。呼吸を深くさせるのでスイスパイン材のベッドで寝るとよく眠ることが出来ると言われています。スイスパイン精油は小枝と針葉から水蒸気蒸留法で抽出されます。主成分はα-ピネンで、その他にβ-ピネン、β‐フェランドレン、リモネンなどが含まれています。精油の色はクリアでさらりとしており、グリーンで温かみのあるバルサムの香りのなかにわずかに柑橘のノートが感じられます。冬季の感染を予防し、就寝前のアロマバスで用いると心拍数を緩やかにして良質な睡眠をもたらします。デュフューザーで拡散する空間が浄化され、まるでスイスの山小屋にいるような穏やかで心地良い雰囲気に包まれます。
一般的な精油の作用:鎮静、鎮痛、抗感染、刺激、去痰、抗菌、抗真菌、血行促進、消臭、鬱血除去、虫除け(蛾) 心への作用:呼吸を深くさせて心を落ち着かせ、感情のバランスを整えます。 ヒーリングの作用:五感を刺激し、意識をクリアにして停滞したエネルギーを解放させます。
◆鼻づまり、咳、気管支系の不調に ◆安眠のためのリラックスバスに ◆筋肉痛に
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