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精油とハーブのプロフィール事典《フランキンセンス・パピリフェラ(ボスウェリア・パピリフェラ)Frankincense Papyrifera》
英名:Frankincense Papyrifera フランキンセンス・パピリフェラ(ボスウェリア・パピリフェラ)はエチオピア、エリトリア、スーダン原産のカンラン科の中木です。開いた広がりのある樹冠を持つ常緑樹で樹高は4〜12mに成長します。「スーダン乳香」とも呼ばれる乳香樹の一種で、野生の樹から半透明の黄色い涙の形の樹脂が採取されます。古い歴史のある香料植物で3,500年以上前から古代エジプト人によって利用されていました。樹脂の採取は樹皮に切り込みを入れ、滲み出る乳白色の樹液が空気に触れて固化したものを収穫します。過剰な採取は木の成長を損ない、絶滅の危険を及ぼすため、エチオピアでは木を休眠させながら地上1mの高さで切込みを入れて採取することで木の保全を行っています。樹脂はレモンやオレンジを想わせるフルーティーな香りと松の爽やかな香りがします。フルーティな香りは樹脂に含まれる酢酸オクチルとオクタナール成分に因るもので、その他にもインセンソールや酢酸インセンソールが含まれており、抗炎症、脳活性、リラクゼーションなどの作用があるとされています。世界中の教会で使用されているため「教会の乳香」とも呼ばれ、キリスト教徒にとっては教会を思い起こさせる香料の一つです。樹脂は伝統療法に用いられるほか、エチオピアやエリトリアの家庭では伝統的な「カリオモン」と呼ばれる「コーヒー・セレモニー」(日本の茶道のようにコーヒーを客人に淹れて飲むうえでの礼儀作法)の場で没薬や白檀、アラビアガムなどとともに香炉で焚かれてきました。カリオモンは日常的な儀式でコーヒーは必ず女性の手によって淹れられています。草花を敷いた床の上で香を焚き、アボル(1煎目)、トナ(2煎目)、バラカ(3煎目) と呼ばれるそれぞれの杯をもって祝福が完了し、精神が高められると考えられてきました。
《フランキンセンス・パピリフェラ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮痛、抗真菌、抗炎症、抗酸化、防腐、収斂、駆風、消化、利尿、去痰、鎮静、強壮、創傷治癒 心への作用:精神を安定させリラックスさせます。パニックや焦りの気持ちから呼吸が浅くなっている時に使うと深い呼吸を助けます。気持ちを鎮め安眠をもたらします。瞑想、変性意識の状態に入りやすくします。 ヒーリングの作用:目に見えない世界とのつながりを助け、第6感、霊感、直観力を高めます。祈りを捧げたい時、啓示や信じる力を得たい時に。ヒーリングの回線を開かせ、潜在意識や宇宙とつながる準備を整えます。死者との対話、前世や中間生のヒーリング、ハイヤーセルフ、マスターとの対話を行う際にも。 キーワード:霊的成長、瞑想、啓発 相性の良い精油:花、柑橘、樹脂、樹木、スパイス、ハーブ等、何にでもよく合い、主張する事無く他の香りを引き立たせ、ブレンド全体に深みを与え、良き保留剤となります。 《フランキンセンス・パピリフェラ精油》を使ったホームケアの方法 ◆リラクゼーション入浴に ◆瞑想、精神統一に ◆関節炎などの痛みケアに 《乳香(ボスウェリア・パピリフェラ)》インセンスのプロフィール インセンスの使用部位:樹脂 《乳香(ボスウェリア・パピリフェラ)》インセンスの使い方 ◆薫香材、お香に
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