「闇と光の薫香材」について

「闇と光の薫香材」は当ショップのオリジナルインセンスシリーズです。薫香(くんこう)に用いる良質な材料を取り揃えています。薫香材となる芳香植物の大半は野生で育った植物から採取されており、伝統的に品質が良いとされている産地で収穫されたものを選んでいます。単体もしくは数種類を組み合わせて専用香炉やスマッジング用のお皿の上で焚いてお使いください。当ショップの薫香材は下記のカテゴリーに分類しています。
・「闇と光の薫香材・乳香/フランキンセンス」
・「闇と光の薫香材・没薬/ミルラ」
・「闇と光の薫香材・安息香/ベンゾイン」
・「闇と光の薫香材・コーパル樹脂」
・「闇と光の薫香材・樹脂香その他」
・「闇と光の薫香材・スマッジセージ」
・「闇と光の薫香材・パロ・サント」
・「闇と光の薫香材・白檀/サンダルウッド」
・「闇と光の薫香材・ハーブ」
・「闇と光の薫香材・ウッド、ルート」
シンボルモチーフ「バアル神」
画像:Wikipedia、ルーブル美術館所蔵
「闇と光の薫香材」のシンボルモチーフは古代シリアの主神「バアル(baal)」です。バアル神は慈雨と嵐、雨季に蘇る植物生命を司る若き男神で雄牛の角のついた兜をかぶり、髭と編んだ長い髪、縞模様のキルトを腰に巻いた姿で知られています。ウガリット(現在のシリア)のバアル神殿では雨の恵みと穀物の豊穣を願う人々によって崇敬され、この神を讃えて大量の香が焚かれました。神殿から発掘された石碑には、振り上げた右手に「矛(ほこ)」を、左手に「稲妻」を持つ凛々しい姿が彫られています。バアル神には戦闘神の一面があり、稲妻もまた強い変革を表しています。現代にあって香を焚くことの意味は人それぞれですが古代世界での薫香は神々への捧げものや死者の弔い、祈り、魔除け、心の慰め、祝福などのために行われてきました。芳香植物を燃焼し、豊かな香煙のなかに身を置くとき、私たちは闇と光が交差する不思議な瞬間に立ち会います。こちら側とあちら側の世界、神性と魔性、抑圧と解放、心の奥底の暗闇とそれを照らす光に。香煙はこれらの間をゆるやかに渦巻いて流れ、天に向かって静かに消えてゆきます。
インセンスがもたらす変容と再生
薫香の歴史は非常に古く、人類が火を見つけた太古の時代にまで遡ります。燃えさかる火のなかに投げ入れた芳香植物が燃焼することで辺りに心地よい香りが広がり、それによって自然に眠気を催したり、気分がすっきりすることに気づき、私たちの祖先は香料となる植物を発見しました。その後に薫香は古今東西の文明のなかで土着の信仰や祭祀、宗教儀式と深く結び付き、神々への供物に、死者の供養に、魂の復活や転生を願って、祝い事や通過儀礼、そして時には全体性の「輪」から外れた者を再び元の輪のなかに戻すためにも人々は芳香植物を盛んに燃やし、その煙を浴びて身を浄め、心をリセットし、あるべき姿に立ち戻ろうとしてきました。薫香材は伝統療法にも用いられ、樹脂を砕いて薬にしたり、膏肓で皮膚を保護したり、燻蒸した煙で流行り病を予防するなどして健康維持や衛生のために利用されてきました。呪術や魔法の世界では魔除けやまじない、結界作りなどに使われ、シャーマンや魔女と呼ばれた人たちにとって欠かすことの出来ない重要な道具の一つでした。香を焚くことは日常的な行為でありながらも非常に神聖で、その場を特別な空間に変えて日常意識との切り離しを行います。立ち上る香煙は遥か遠い昔の私たちの祖先が感じてきた原始の感覚を呼び覚まし、無意識のなかから浮かび上がってくる大切な情報の伝え手となります。薫香は私たちに計り知れない豊かな恩恵を与えてくれます。薫香こそは私たちをさらなる高い次元に導いてくれる古くて新しい植物療法の源流となるものです。
下記は香を焚くことで期待出来る事柄です。
・ 心の安らぎ、癒し、慰め。
・ 神、宇宙、全体意識とのつながり。
・ 故人への弔意、供養。
・ 空間およびエネルギーフィールドの浄化。
・ 瞑想状態、変性意識にいざなう。
・ 潜在意識の解放。
・ 官能、情熱、愛を高める。
・ 集中力、勇気、決断力を高める。
・ 内観と気づきを深める。
・ 意識の拡大、覚醒。
・ 自己変革、変容の促進。
お断り:当ショップで扱いの薫香材は医薬品、食品、化粧品ではありません。