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精油とハーブのプロフィール事典《ベチバー Vetiver》
英名:Vetiver ベチバーはタミール語で「掘り起こした根」を意味する熱帯のイネ科の植物です。大きな根株からは細かい繊維が広がり、精油はこの根部分から抽出されます。インドではすだれやマット、扇などにベチバーの根が織り込まれています。それに水をかけて香りを漂わせることで日中の熱さをしのぎ、虫除けとしても役立っています。ベチバーは媚薬や心臓の強壮剤として使われてきました。アーユルヴェーダでは「生まれ変わる土の香り」と表現され、解毒させるものとして香の処方に使用されてきました。お浄めやお祓いにも使用され、瞑想でこの香りを用いると肉体の感覚を高めることが出来ます。ヒーリングや精神世界ではグラウンディング(地に足をつける)に使用されます。香水の原料として個性の強いベースノートは良い保留剤(香りの持続時間を長持ちさせる材料)になります。 ベチバー精油は香りが非常に強いので、アロマテラピーではごく低濃度で使用します。精油の色は褐色で粘性が高く、ドロッパーからゆっくりと滴ります。オリエンタルでアーシーな(大地を思わせる)香りは、初めてこの香りを嗅ぐ方にとっては独特な個性を感じさせるのですが、キャリアオイルに希釈して使う、ブレンドして使うなどすると印象はかなり変わります。霊的に成長した人によく似合う精神性の深い、奥行きのある精油です。 《ベチバー精油》の作用 精油の作用:鎮静、強壮、抗うつ、皮膚細胞活性、鎮痙、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、防虫 心への作用:神経が衰弱した時、ストレスが激しい時にお使いください。感情的になってしまう時や緊張が強い時、不安感、依存心が前に出てくる時に。 ヒーリングの作用:強力なグラウンディングとして作用します。頭の方に上がり過ぎの傾向にある現代人のエネルギーを下方へと下げ、根づきをもたらし、地に足をつかせます。地面の感覚、足の裏の感覚を高めます。恐れからくる心のブロックを解消します。恐怖心の克服に。 キーワード:つながり、保護、安定感 相性の良い精油:個性的な香りで1滴でも主張が強いため、少量からブレンドしてみます。花系、樹脂系と合います。ラベンダー、パチュリ、サンダルウッド、ローズ、イランイラン、フランキンセンス、シスタス、ローレル、オレンジ、マンダリン、タンジェリンなど 《ベチバー精油》を使ったホームケアの方法 ◆眠れない、不安、ストレス、うつ気味な時に ◆月経前緊張症、生理痛に ◆更年期障害、エストロゲン不足による不調に ◆老化肌、疲れた肌、肌のたるみに ◆夏バテ、疲労感に ◆エネルギー負け、サイキックアタックに ※精神世界的な使用法 ◆気持ちのふらつき、グラウンディングを強める ※精神世界的な使用法 《ベチバー》インセンスのプロフィール ベチバーの乾燥根はマットなどに編まれて家のなかを心地よい香りにするだけでなく、薫香材としても利用されてきました。官能的な香りは気持ちを高めながらも心の落ち着きや安らぎをもたらします。神経の緊張をほどいて過剰な熱を取り去り、心身を冷やすのに役立ちます。 《ベチバー》インセンスの使い方 ◆スマッジングに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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