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精油とハーブのプロフィール事典《フェニキア・ジュニパー Phoenicean juniper》
![]() 英名:Phoenicean juniper フェニキア・ジュニパーは地中海沿岸地域原産のヒノキ科の常緑低木(または小木)です。モロッコ、ポルトガル、クロアチア、イタリア、トルコ、レバノンなどに分布しています。別名「アラル(Arâr)」、和名「カナリアビャクシン」と呼ばれています。樹高は5〜8mですが20mになるものもあり、樹齢1500年を超える長寿の樹もあります。葉と実は現地での民間療法に用いられてきました。古代フェニキア文明と結びついた豊かな歴史を持つ針葉樹で材は古代の建築物や棺などに利用されてきました。現代でも食器やカトラリー、彫刻材などに用いられ家庭での薪や虫除けの燻蒸材にも使われています。木材は非常に硬く緻密で耐久性と芳香性があり、赤みがかった色をしています。ジュニパーの樹はどの文明でも空気の浄化や守護の力と関連付けられ不幸や悪霊を退けるとされてきました。トルコ共和国の一部の農村地域ではグリーン・スピリット(緑の精霊)の儀式に蝋燭を灯してこの樹の香を焚き、樹に祈りを捧げます。香に使われる心材には三環式セスキテルペンのツヨプセンが豊富に含まれています。ツヨプセンは森林浴のように心を落ち着かせ、安らかな眠りやリラックスに誘う成分として知られています。香煙は温かみのある木の香りで空間を浄化し、自尊心と自信を育んで依存的な感情を解放させます。
インセンスの使用部位:木部
◆薫香材、お香に ◆手作りインセンスに
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